初心者向け記事【艦これ入門】連載中

【艦これ入門】基地航空隊について

中部海域、南西海域やイベントで使われる基地航空隊について解説します。

基地航空隊の基本的な使い方から、コストについて、制空状態を加味した活用法など、詳しく説明していきます。

前提任務

基地航空隊を開設するには、中部海域は「中部海域「基地航空隊」展開!」を、南西海域は「南西海域「基地航空隊」開設!」を、それぞれこなす必要があります。

ここに至るまでの任務ツリーはかなり長いのですが、以下に書き出していきます。

任務達成状況は個人差が激しいですが、もしあまり積極的にやっていないという場合には、こちらを参考にして前提を埋めて行ってください。

なおイベント海域の場合は、進度に応じて徐々に解放されていく場合が多くなっています。

艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki/任務を参考にしていますが、一部前提条件が確定していない任務もあり、漏れがある可能性があります

※デイリー、ウィークリー、マンスリー任務に関しては前提任務を省略します

中部海域

中部海域

メイン任務

前提 種別 任務 備考
中部海域「基地航空隊」展開! 設営隊x1必要
前提1 強襲上陸作戦用戦力を増強せよ! 以下、前提1ツリーへ
前提2 「陸攻」隊の増勢 以下、前提2ツリーへ

前提1ツリー

前提 種別 任務 備考
前提1 強襲上陸作戦用戦力を増強せよ!
前提1-a 南方海域珊瑚諸島沖の制空権を握れ! 以下、省略
前提1-b 機動部隊の運用を強化せよ!
前提1-b-1 南方への輸送作戦を成功させよ! 以下、省略
前提1-b-2 「第五航空戦隊」珊瑚諸島沖に出撃せよ!
前提1-b-2-1 「第五航空戦隊」を再編成せよ!
「空母機動部隊」西へ! 以下、省略
前提1-b-2-2 「第五航空戦隊」を編成せよ!
「西村艦隊」を編成せよ!
「第四戦隊」を編成せよ!
「三川艦隊」を編成せよ!
戦艦と重巡による主力艦隊を編成せよ!
空母機動部隊を編成せよ!
「重巡戦隊」を編成せよ!
軽巡2隻を擁する隊を編成せよ!
「水雷戦隊」を編成せよ!
「駆逐隊」を編成せよ!
はじめての「編成」!

前提2ツリー

前提 種別 任務 備考
前提2 「陸攻」隊の増勢
前提2-a 水雷戦隊、南西諸島海域を哨戒せよ! 前提不詳の部分あり
前提2-a-1 「演習」で練度向上! 以下、省略
前提2-a-2 「川内」型軽巡姉妹の全3艦を編成せよ!
「重巡戦隊」を編成せよ! 以下、前提1ツリーと重複
前提2-a-3 「空母機動部隊」出撃せよ!
「戦艦」を出撃させよ!
「重巡洋艦」を出撃させよ!
「水雷戦隊」で出撃せよ!
接近する「敵前衛艦隊」を迎撃せよ!
南西諸島沖に出撃せよ!
鎮守府正面海域を護れ!
はじめての「出撃」!
前提2-b 「航空基地設営」事前準備
前提2-b-1 新編成航空戦隊、北方へ進出せよ!
前提2-b-1-1 「第五航空戦隊」珊瑚諸島沖に出撃せよ! 以下、前提1ツリーと重複
前提2-b-1-2 「新編成航空戦隊」を編成せよ!
「第十六戦隊(第二次)」出撃せよ!
「第十六戦隊(第二次)」を編成せよ!
「第十六戦隊(第一次)」出撃せよ!
「第十六戦隊(第一次)」を編成せよ!
「重巡戦隊」を編成せよ! 以下、前提1ツリーと重複

南西海域

南西海域

メイン任務

前提 種別 任務 備考
南西海域「基地航空隊」開設! 設営隊x1必要
前提1 航空戦艦戦隊、戦闘哨戒! 以下、前提1ツリーへ
前提2 松輸送作戦、継続実施せよ! 以下、前提2ツリーへ

前提1ツリー

前提 種別 任務 備考
航空戦艦戦隊、戦闘哨戒!
前提1-a 新造艦「建造」指令 以下、省略
前提1-b 「伊勢」型戦艦姉妹の全2隻を編成せよ!
前提1-b-1 「扶桑」型戦艦姉妹の全2隻を編成せよ!
前提1-b-2 「天龍」型軽巡姉妹の全2艦を編成せよ!
前提1-b-3 軽巡2隻を擁する隊を編成せよ!

前提2ツリー

前提 種別 任務 備考
松輸送作戦、継続実施せよ!
前提1-a 松輸送作戦、開始せよ!
前提1-a-1 装備開発力の整備 以下、省略
前提1-b 「水雷戦隊」バシー島沖緊急展開
前提1-b-1 「水雷戦隊」で出撃せよ!
前提1-b-2 接近する「敵前衛艦隊」を迎撃せよ!
前提1-b-3 南西諸島沖に出撃せよ!
前提1-b-4 鎮守府正面海域を護れ!
前提1-b-5 はじめての「出撃」!

参考

ぜかましねっと艦これ!

2017/01現在の通常海域最深部は6-4、EOを含めたら6-5ですが、その攻略のためには基地航空隊を展開する条件である…

ぜかましねっと艦これ!

2021/12/28に実装された任務の一つ。この任務をクリアすると、南西海域の7-4で基地航空隊を運用できるようになりま…

リシュリューの任務マネージャ

 

基本操作1:機体の配備

基地航空隊メニューの入り方

画像の赤枠内をクリックすることで、基地航空隊のメニューに入ることができます。

通常海域

イベント海域

 

機体の配備

基地航空隊メニューでは、部隊に機体を配備したり、その部隊の役割を決めたりできます。

機体の配備

最初は中隊に機体が配備されていませんので、まずは赤枠内をクリック。

表示されたリストから配備する機体を選びましょう。

「配備」を押して完了。

このとき、所定の配置コストがかかります(詳細後述)。

しきにゃみ
ついでに、右上の「札」をクリックして「出撃」に変えておこう

※詳細後述

1部隊あたり4中隊分の機体を配備することができます。

また飛行場を拡張していけば、海域ごとに所定の部隊数(南西海域は2、中部海域は3)までの配備が可能です。

飛行場拡張には、設営隊が1個必要になります。

ただし、実際に稼働できる部隊の数は海域マップによって決まっています。

たとえば6-4では、「出撃可能x1飛行隊」と書かれている通り、(たとえ3部隊分配備していても)1部隊しか出撃できません

おなじく6-5では2部隊(3部隊目は防空のみ可能)、7-4では1部隊のみ出撃可能です。

イベント海域でも同様に、条件を満たして解放しておかなければ2部隊目以降は使えませんし、海域マップによって出撃可能な部隊数や防空できるかどうかは決められています。

7-4などは飛行場拡張ができるので、「2部隊使えるのかな?」と思いがちですが、実際に出撃可能なのは1部隊のみです。

※現状では飛行場拡張しても疲労対策くらいにしか役に立ちません

あやなみ提督
このあたり少々ややこしいので注意してください

機体の入れ替え

基地に配備した機体は、艦娘の装備スロットとおなじように、長押しをすることで機体を入れ替えることができます。

この時、配備コストはかかりません。

注意したいのは枠外にドラッグした場合で、この操作は艦娘の装備と同じように「外す」の操作となります。

基地航空隊の場合、機体を外した際には後述の「配置転換」という状態になり、一定時間(12分間)、当該の中隊枠・外した装備とも扱えなくなってしまいます

あやなみ提督

枠内をクリックしたつもりが長押し操作になってしまい
カーソルがすべって枠外で放してしまった……
というのはありがちなミスなので気をつけましょう

また同一海域内であれば、他の航空隊に配備されている機体と入れ替えることも可能です。

リストを呼び出し、画像赤枠内のように「第〇航空隊、第〇中隊に配備中」となっている機体を選び、「配備」を押せば入れ替えられます。

こちらも配備コストがかかりませんので、積極的に活用したいところです。

海域をまたいでの入れ換えはできません

配置転換

別の機体と交換するなどして、中隊から外した機体は「配置転換中」となり、一定時間、再配備を含めて一切扱うことのできないクールタイムが設定されます。

また中隊枠からドラッグ&ドロップで外した場合には、中隊枠そのものが「配置転換中」になってしまいます。

外した枠にすぐ別の機体を配備できないのはストレスなので、なるべくやらない方が良い操作です。

配置転換のクールタイムはデフォルトで12分と、けっこう長くなっています。

※所定の時間後に母港を通ってリロードする必要あり

配置転換の所要時間は、当該海域の航空隊の整備Lvを上げることによって減らすことができます。

整備レベル 配置転換のクールタイム
通常 12分
強化+1 短縮
強化+2 さらに短縮
強化+3 通常の半分(6分)

整備Lvを1つ上げるには、設営隊が1個必要になります。

整備Lvについては後述します。

札について

基地航空隊の右上の「札」は、その航空隊の役割を示します。

クリックするごとに札が切り替わります。

せっかく機体を配備しても、札を「出撃」にしておかなければ海域マップには来援してくれないので注意してください。

役割
  なにもしない状態です。
基本的には使われません。
海域マップに出撃します。もっともスタンダードな使い方です。
出撃時には出撃コストがかかります。
敵艦隊の空襲が来た際に対抗する役割です。
空襲がくるまでは待機状態となり、出撃コストはかかりません。
あくまで防御手段なので、攻撃の手数が足りている状況や、「防空のみ可能」といった場合(6-5の3部隊目など)に使われます。
イベント海域では、防空による航空優勢や敵空襲の封殺がギミックの条件となることがあります。
敵空襲により地上被害が出た際、航空隊がダメージを受けなくなります。
その代わり、疲労回復がやや遅くなります。
あまり使われません。
基地航空隊に疲労がついた際に使われます。通常の倍のスピードで疲労が回復します。
休息時の疲労回復は非常に早く、連続出撃で頻繁に疲労がつくようなケースでは、帰投後すぐに休息札に変えておけば、次の出撃準備をしているうちに回復していることも多いです。
休息中は「ボーキサイトの自然回復速度が半分に落ちる」というペナルティがあります。ボーキサイトが自然回復域にある間は、休息札のままにしておくのは避けましょう。
(自然回復域を超えている場合にはペナルティはありません)
あやなみ提督
通常は「出撃」か「防空」で考えておけば良いでしょう

基本操作2:基地航空隊の派遣

札を「出撃」にして当該の海域マップに出撃すると、基地航空隊の援護を受けることができます。

これがもっとも基本的な基地航空隊の使い方となります。

基地航空隊を派遣するマスの決定

海域への出撃直後に、どのマスへ航空隊を送るのかを選択します。

派遣したいマスをクリックしましょう。

1部隊につき2波を送ることができるため、2回クリックすることになります。

今回はボスマスを2回選びました(2波とも送ることを「集中」と言います)。

2波ともOKならば「発進準備完了」をクリック。

マスを間違えた場合には「解除」をクリックしましょう。

また選択した箇所をダブルクリックでもキャンセルできます(1波ごと)。

以上を出撃できる部隊の数だけ繰り返します。

派遣するマスを後から変えることはできません。自艦隊が通らないマスに派遣しても意味がないので注意してください。

なお1部隊の1波と2波を別々のマスに分散して派遣することも可能です。

しきにゃみ
ただし、分散すると疲労がつきやすくなるよ

戦闘行動半径について

派遣する際に大切なのが「戦闘行動半径」の概念です。

「行動半径」は航続距離を表すステータスのようなもので、各機体に設定されています。

第一~第三航空隊それぞれの「行動半径」は、部隊の4中隊に配備されている機体のうち、もっとも行動半径の短い機体に合わせて設定されます。

たとえば上記画像であれば、第三中隊と第四中隊の「四式重爆 飛龍」の行動半径が5と一番短いので、第一航空隊全体の戦闘行動半径も5となります

※行動半径の詳しい算出方法は後述します

各海域マップ上の「AB」と書かれた箇所が航空隊の発進する基地で、各マスにはそこからの距離に応じて必要となる行動半径の数値が割り当てられています。

たとえば6-5の場合、各マスの行動半径は下記のようになっています。

そして基地航空隊の各部隊は、行動半径を超える地点には派遣することができません

今回の第一基地航空隊の行動半径は5なので、ボスマスへの派遣は範囲ギリギリだったことが分かります。

しきにゃみ
強い機体だけど行動半径が短め……といったこともあるよ

派遣したマスが行動半径ギリギリの場合には、マウスカーソルを乗せた時、下画像のようにマスの周りに黄色のエフェクトが表示されます。

問題なく届く範囲では青色のエフェクトです。

また届かないマスを選択しようとした場合には、このように×印が表示されます。

マップ上の行動半径は可視化されていないので、イベント海域など未知のマップでは新たに調べる必要があります。

 

基本操作3:基地航空隊の攻撃

基地航空隊を派遣したマスに自艦隊が到達すると、戦闘開始前に基地航空隊が来援して先制攻撃を行ってくれます。

1マス集中ならば1部隊につき2波の攻撃を行います。上の画像は2部隊集中で合計4波の攻撃となっています。

航空戦や支援艦隊、先制雷撃よりも先に行動してくれる先制攻撃となる点が非常に強く、機体の性能や敵側の対空砲火の激しさにもよりますが、敵艦を排除して優位な状況から戦闘を開始できます。

また基地航空隊は攻撃を行ってくれるだけでなく、本隊が行う航空戦の制空状態にも影響を与えます

実は基地航空隊も1波ごとに制空戦を行っており、敵の航空戦力を削ってくれているのです。

単純に基地航空隊と本隊の制空値が足し合わされるわけではないのですが、基地航空隊が本隊を補助してくれる……と考えても良いでしょう。

基地航空隊を使って制空状態を改善する手段については、のちほど詳しく解説します。

あやなみ提督
とりあえずここまで把握しておけば、基本的な使い方としては十分だと思います
しきにゃみ
以下は細かい仕様など上級編の解説になるよ

 

基地航空隊のコスト

基地航空隊の運用には各種コストがかかります。

コスト種別 生じる場面 消費資材
配置コスト 機体を中隊に配置(配備)した時 ボーキサイト
出撃コスト 「出撃」札で出撃した時 燃料・弾薬
補充コスト 帰投後、喪失機体の補充時 燃料・ボーキサイト

配置コスト、出撃コスト、補充コストの3つがありますが、補充コスト以外は可視化されていません。

あやなみ提督
いつの間にか減っていた……ということもあるので気をつけてください

配置コスト

機体を中隊に配備(配置)する際にかかるコストで、ボーキサイトを消費します。

配置コストは機体ごとに細かく設定されており、実際のボーキサイト消費量は配置コストx機数で計算されます。

1中隊に配置される機数は、偵察機系・大型陸上機・その他、の3種で異なり、たとえば以下の表のようになります。

種別 機体名 配置コスト 機数種別 機数 総コスト
 陸上攻撃機 九六式陸攻 10 その他 18 180
陸上攻撃機 一式陸攻 12 その他 18 216
陸上攻撃機 四式重爆 飛龍 14 その他 18 252
大型陸上機 深山 20 大型陸上機 9 180
陸軍戦闘機 三式戦 飛燕 7 その他 18 126
陸軍戦闘機 一式戦 隼II型 4 その他 18 72
陸軍戦闘機 一式戦 隼III型甲 4 その他 18 72
局地戦闘機 紫電一一型 6 その他 18 108
陸上偵察機 二式陸上偵察機 7 偵察機系 4 28
艦上戦闘機 零式艦戦21型(熟練) 4 その他 18 72
艦上攻撃機 流星改 8 その他 18 144
艦上攻撃機 天山一二型(友永隊) 6 その他 18 108
艦上爆撃機 彗星(江草隊) 5 その他 18 90
艦上偵察機 彩雲 9 偵察機系 4 36
大型飛行艇 二式大艇 25 偵察機系 4 100
大型飛行艇 PBY-5A Catalina 13 偵察機系 4 52

全体に陸攻は重めな傾向があります。

ボーキサイトは貴重ですし、配置するだけで200以上持って行かれることもある、と考えると、なるべく無駄な入れ替えは避け、入れ替える必要のある場合も、可能な限り少ない手数で済むように事前によく考えておくべきでしょう。

出撃コスト

「出撃」札を選んで実際に出撃する時に、種別と機数に応じて燃料・弾薬を消費します。

このコストはまったく可視化されていないので、消費量が非常にわかりづらくなっています。

種別 燃料 弾薬
陸上攻撃機 1.5x機数(切り上げ) 0.7x機数(切り捨て)
大型陸上機 2.0x機数 2.0x機数
その他 1.0x機数 0.6x機数(切り上げ)

参考:艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki/基地航空隊

仮に陸攻を所定の18機、全4中隊に配備して運用するとした場合、1回の出撃あたり108・48を消費します。

もし2~3部隊とも同様に配備して出撃させれば、その2~3倍です。

実際、このコスト、特に燃料の消費量はかなり重く、イベントで基地航空隊が必要な掘りともなれば、周回を重ねた結果、すさまじい量の消費となります。

一例として、筆者の2021年夏イベントの総燃料消費のうち、1/2程度が基地航空隊による消費でした(約10万、ただし補充コストも含む)。

このコストを低減するために、あえて機数の減った状態で(補充せずに)運用したり、陸攻を諦めて、「その他」扱いとなるためコストの低い艦攻・艦爆を使ったりといったテクニックが存在します。

なお防空時にはこのコストは生じません

補充コスト

帰投後、撃墜などにより減った機数を回復させるためのコストです。燃料・ボーキサイトを消費します。

右上の「全補充」をクリックして一括で補充するのが一般的だと思いますが、中隊ごとに補充することもできます。

機数が減ったまま出撃してしまった場合、派遣先を決定する画面では補充できないので、帰投後すぐに確認するようにした方が良いでしょう。

種別 燃料 ボーキサイト
全機種共通 喪失機数x3 喪失機数x5

上画像の状況であれば、4機x4中隊=16機喪失しているので、48・80の消費となります。

燃料に関しては、出撃コストに比べれば軽く済む場合が多いのですが、対空砲火の激しいボスマスなどへ派遣した際には、機数が大きく削られて消費がかさむこともあります。

ボーキが持って行かれるのはなかなか痛いです。

なお航空戦での被撃墜以外に、基地空襲によっても機数が減ることがあります。詳細は「防空について」の項目を参照してください。

 

基地航空隊に配備できる機体

基本的には陸上戦闘機や陸軍戦闘機など、基地航空隊専用の高性能な機体を配備していくのが良いでしょう。

偵察機や各種艦載機も配備することができ、中には「部隊の戦闘行動半径を伸ばす」といった特殊な効果を持つ機体もあります。

種別 代表的な機体 特徴と用途
    陸攻系
 陸上攻撃機 九六式陸攻
一式陸攻
四式重爆 飛龍
高い攻撃力を持つ機体です。
「出撃」札で各マスに派遣して使います。
「駆逐艦に強い」など特殊な性能を持つ機体もあります。
 陸上攻撃機 試製東海
東海(九〇一空)
高い対潜攻撃力を持つ哨戒機です。
潜水マス対策として強力です。
大型陸上機 深山 大型の陸上攻撃機です。
見かけのスペックは高いのですが、大型ということで1中隊に9機しか配備できないこともあり、2022年4月現在、特段の用途は見当たりません。
陸戦系
陸軍戦闘機 一式戦 隼II型
一式戦 隼III型甲
陸軍の戦闘機です。
攻撃力はなく、艦戦とおなじように対空性能を持ちます。
行動半径の長めの機体は、「出撃」札で派遣して制空を補助するのが主な用途です。
陸軍戦闘機 雷電
Spitfire Mk.V
行動半径が短めだったり、対空があまり高くなくても、「対爆」「防空」といったステータスの高い機体は「防空」札で活躍することができます。
局地戦闘機 紫電一一型
烈風改
要撃を任務とする海軍の戦闘機です。
防空向けの機体が多めですが、高い対空と行動半径を持つものもあります。
艦上戦闘機
艦上戦闘機 零式艦戦21型(熟練)
零式艦戦52型(熟練)
基地に艦戦を配備することもできます。
陸戦系の代わりとして使えますが、行動半径には注意が必要です。
行動半径7の零式艦戦21型(熟練)は重宝されます。
艦上攻撃機・爆撃機
艦上攻撃機 流星改
天山一二型(友永隊)
艦攻を配備して「出撃」させることも可能です。
上位の機種であれば一部陸攻並の攻撃力があります。
陸攻とくらべると行動半径の短さがネックになることが多いです。
艦上爆撃機 彗星(江草隊) 艦攻とおおむねおなじです。
その他 あまり使われませんが、噴式機、水上爆撃機、水上戦闘機を配備することもできます。
偵察機系
水上偵察機 零式水上偵察機11型乙(熟練) 水偵は対潜攻撃力を目当てとして使われることがあります。
陸上偵察機 二式陸上偵察機 陸偵は配備した航空隊の戦闘行動半径を伸長する効果がある他、航空隊の制空値・攻撃力を引き上げることもできます。
艦上偵察機 彩雲 配備した航空隊の戦闘行動半径を伸長する効果があります。
また「防空」時の制空値で「偵察機補正」が受けられます。
彩雲は索敵値9と最大で、もっとも高い補正倍率となります。
大型飛行艇 二式大艇
PBY-5A Catalina
配備した航空隊の戦闘行動半径を大きく伸長することができます。
二式大艇はこの効果が特に高くなっています。
PBY-5A Catalinaは、撃墜された機体の乗員を救助することで被撃墜数を減らす「カタリナ救助」という特殊効果を持ちます。

戦闘行動半径の算出

先述の通り、戦闘行動半径は、部隊に配備されている機体のうち、もっとも行動半径の短い機体に合わせて設定されます

行動半径が長ければ長いほど有利なのは間違いなく、特に「出撃」で使われる機体(陸攻や陸戦)では、重要な性能のひとつとして考えて良いでしょう。

バリューゾーンとしては、戦闘行動半径5~8あたりが要求されることが多いと思います。

偵察機系の機体による伸長

陸偵・艦偵・大型飛行艇といった機体を部隊に配備することで、戦闘行動半径を伸長することができます。

せっかく強力な機体があっても目的のマスに届かなければ仕方ありませんから、行動半径が足りなければ、1中隊を割いてこういった機体を配備し、行動半径を伸ばすことも検討しましょう。

計算はちょっとややこしいのですが、下記のようになっています。

出撃可能範囲 = 航空隊の最低戦闘行動半径 + √(航空隊の偵察機の最大戦闘行動半径 - 航空隊の最低戦闘行動半径)

※端数は四捨五入
※最大で+3まで

  • 元の機体と比べて、偵察機系の行動半径が長いほど伸長できる距離が増える
  • 偵察機系自身の行動半径を超えて伸ばすことはできない

……という感じです。

よく使われる偵察機と行動半径の関係は下記表のようになります。

機体 行動
半径
中隊の行動半径
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
二式大艇 20 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
PBY-5A Catalina 10 4 5 6 6 7 8 9 9 10
二式陸上偵察機(熟練) 9 4 5 5 6 7 8 8 9
二式陸上偵察機 8 4 4 5 6 7 7 8
彩雲 8 4 4 5 6 7 7 8

二式大艇の20がぶっちぎりで長く、相手がどの機体でも最大値の+3伸ばすことができます。

陸偵には攻撃力アップの効果もありますから、「陸攻等を1~2伸ばせればOK」というケースではベストの選択になるでしょう。

行動半径については、結局のところ「マップのどの地点に派遣したいか」で決まるので、そこから逆算して機体や偵察機との組み合わせを考えていくことになります。

極端な場合、イベント最終海域でボスマスのすぐ横にABがあり、ほとんどどの機体でも使うことができる……といったケースもありました。

基地航空隊の攻撃力計算

航空隊の攻撃力は、本隊の航空戦と似たような計算式になっています。

機数の影響を受けるため、最大18機のところ、対空砲火などで撃墜されるとその分、威力が落ちるのも同様です。

触接補正や熟練度クリティカル補正といった、本隊の航空戦と同様の補正もかかります。

覚えておきたい仕様・特徴

  • 陸攻は爆装・雷装を併せ持つが、両方同時に計算されることはなく、「水上艦には雷装、地上型には爆装」が計算時に使われる
  • 計算の後半に「陸攻補正」1.8倍がドカンと乗る関係で、艦爆・艦攻などより、陸攻の方が高い威力が出る
  • 交戦形態の影響を受けない
  • 陣形の影響を受けない
  • 残機数の影響を受ける
  • 敵が連合艦隊の場合、余分に1.1倍の補正がかかる
  • 改修強化値は効果があり、艦攻・艦爆より若干ながら上昇値が高め
  • 火力キャップ(150)もあるはずだが、現状そこまで届くことはない

※詳しくは艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki/基地航空隊を参照してください

陸攻と艦攻の攻撃力比較例

種別 機体 雷装 最終攻撃力
陸上攻撃機 四式重爆 飛龍 14 149.4
艦上攻撃機 天山一二型(友永隊) 14 104

※対水上艦、18機の時、各種補正なし

※命中は天山一二型(友永隊)の方が高い(+3)

しきにゃみ
ざっくり雷装の高い陸攻は強い、と……
あやなみ提督
爆装も高い機体が多く、6-4ボスマスのような地上型相手でも戦果が期待できます

対潜攻撃について

基地航空隊を潜水マスに送った場合、対潜攻撃のできる機体であれば潜水艦に対して攻撃を行ってくれます。

この分野では試製東海・東海(九〇一空)が、威力・行動半径の面で突出して強く、東海にあらずんば基地対潜にあらずの感はあります。

とはいえ艦攻・艦爆であっても、対潜値が7以上の機体であれば対潜攻撃をしてくれますから、東海部隊がまだ揃っていない場合には使っていきましょう。

もし対潜10以上の機体を持っていれば、計算式の関係でそれなりの威力を出すことができます。

基地対潜は、イベントでの対潜マス対策として採用されることが多いですが、7-4のボスマスなどでも有用です。

 

恒常入手可能な機体・強力な機体

任務などを通して手に入れておきたい機体・強力な機体を紹介します。

最優先

任務の選択報酬になっている場合に、かならず取得しておきたい機体です。

種別 機体 当該任務 説明
局地戦闘機 試製 秋水 改加賀型航空母艦「加賀改二」、抜錨! 貴重なロケット戦闘機
陸上攻撃機 試製東海 基地航空隊戦力の拡充 貴重な対潜哨戒機

陸攻系

開発可能な九六式陸攻が基本ですが、威力的に少々物足りないので、一式陸攻以上の機体を配備できる中隊分そろえることを当面の目標にしましょう。

(『アルキメデスの大戦』三田紀房 17巻、pp19 2019年)

機体 雷装 爆装 対空 命中 行動半径 入手手段
九六式陸攻 8 10 1 0 8 240/260/10/250で開発可能
一式陸攻 10 12 2 0 9 クォータリー任務で、九六式陸攻から機種転換可能
任務で2つ入手可能
イヤーリー任務(9月)
一式陸攻 二二型甲 11 12 3 0 10 任務 ※一式陸攻1個消費
イヤーリー任務(1月)
一式陸攻 三四型 11 12 4 1 8 任務 ※赤城改二、加賀改二必要
銀河 14 14 3 1 9 恒常入手は不可能だが、期間限定任務などで配られることが多い
爆装一式戦 隼III型改(65戦隊) 9 6 2 5 任務
四式重爆 飛龍 14 15 5 1 5 恒常入手は不可能だが、期間限定任務などで配られることが多い
行動半径5以下で非常に強力な機体

※一部ステータスは省略

改修更新で入手可能な陸攻もありますが、最初のうちは基本的にオススメしません。

陸戦系

高性能の機体はイベント報酬になることが多いので、攻略前に各難度の報酬を注意深く見ておき、強そうな機体であれば多少無理をしても取りに行く……といった判断も必要です。

機体 対空 行動半径 入手手段
一式戦 隼II型 6 6 あきつ丸、神州丸、宗谷(特務艦)秘書艦、10/10/10/30で開発可能
※他任務でも入手可能
一式戦 隼III型甲 7 6 一式戦 隼II型から改修更新
改修することで対空が伸び、使い勝手の良い機体に
Spitfire Mk.I 7 5 Warspite、Nelson秘書艦、10/20/10/40で開発可能
Spitfire Mk.V 9 5 Spitfire Mk.Iから改修更新
一式戦 隼III型甲と近い性能の機体だが、行動半径で劣るのがネックか
高い防空性能も併せ持つ
一式戦 隼II型(64戦隊) 11 7 現状最高峰の性能だが、入手手段なし
過去の甲報酬で、なかなか再配布されない

防空系

機体 対空 対爆 迎撃 行動半径 入手手段
二式複戦 屠龍 3 4 1 3 あきつ丸、神州丸、宗谷(特務艦)秘書艦、20/40/10/120で開発可能
二式複戦 屠龍 丙型 3 6 2 3 二式複戦 屠龍から改修更新
改修することで強力な防空機となる
キ96へは更新しなくていいかも……
Spitfire Mk.V 9 3 2 5 Spitfire Mk.Iから改修更新
防空性能も高い
秋水 3 9 0 1 入手手段なし
ロケット戦闘機
Me163B 2 9 0 1 入手手段なし
期間限定任務で配られたことがある
ロケット戦闘機

陸偵

機体 対空 索敵 命中 行動半径 入手手段
二式陸上偵察機 3 8 2 8 入手手段なし
イベントの突破報酬に設定されることが多い
二式陸上偵察機(熟練) 3 9 3 9 入手手段なし

大型飛行艇

機体 行動半径 入手手段
二式大艇 20 秋津洲改の持参装備
PBY-5A Catalina 10 任務
※選択報酬なので要考慮

 

基地航空隊によって制空状態を改善する

基地航空隊での制空争いのイメージ

制空戦による撃墜がある

先述の通り、基地航空隊も1波ごとに制空戦を行っています。

この時、制空状態の表示が出ない仕様(↓画像)なので分かりづらくなっていますが、本隊の航空戦時と同じように制空状態が決定され、自航空隊・敵艦載機ともに制空状態に応じた被撃墜が発生します。また同時に敵艦の対空砲火も受けます。

撃墜の機数については本隊の制空戦と同じで、下記のようになります。

制空状態 制空値(自/敵) 自軍被撃墜割合 敵機撃墜割合
制空権喪失 1/3以下 30/120~70/120 0%~10%
航空劣勢 1/3より大きい~2/3以下 21/120~49/120 0%~40%
航空均衡 2/3より大きい~3/2未満 15/120~35/120 0%~60%
航空優勢 3/2以上~3倍未満 9/120~21/120 0%~80%
制空権確保 3倍以上 3/120~7/120 0%~100%

全部を覚える必要はありませんが、黄色に着色したセルに注目しておいてください。

※詳しくは艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki/航空戦を参照してください

基地航空隊の制空戦の特徴

さて、基地航空隊の制空戦の際、本隊の航空戦と異なる大きな特徴として、1波で敵の航空戦力を撃墜した時、2波目以降、敵側は被撃墜後の搭載数で航空戦を行う、というものがあります。

つまり敵側の制空値は、1波ごとに上記表の割合でじわじわと下がっていくわけで、これは非常に重要な仕様です。

ちなみに自軍側ですが、同じマスに「集中」で派遣している場合には、1波目で制空状態と対空砲火により撃墜された機体があっても、2波目では機数が最大まで回復した状態での制空戦を行う仕様となっています。この点も有利ですね。

※熟練度については、もし1波目で全滅していれば、2波目では健在だったとしても低下してしまいます

具体例

仮に6-5のボスマスに航空隊2部隊を「集中」で派遣し、合計4波ですべて航空劣勢となった場合にどうなるのか見てみましょう。

6-5のボス、空母棲姫の艦載機と搭載数は、初期状態ではこのような感じになっています。

空母棲姫 搭載 艦載機
60 深海猫艦戦
52 深海地獄艦爆
56 深海復讐艦攻
0 深海対空レーダ―

ここから基地航空隊との制空戦を行います。

本隊航空戦の前の段階で、残機の平均数はこのようになっています。

空母棲姫 艦載機
60 26 深海猫艦戦
52 23 深海地獄艦爆
56 24 深海復讐艦攻
0 0 深海対空レーダ―

制空値はもちろん、攻撃機の機数≒航空戦での攻撃力も大きく低下します。

これにより、本隊で航空優勢や制空権確保を取りやすくなります

劣勢削り

攻略サイトなどで「劣勢削り」といった言葉を聞いたことはないでしょうか。

これは基地航空隊で「航空劣勢」の制空状態を取ることで、上記具体例のような割合での撃墜を繰り返し、文字通り敵の制空値を「削る」ことです。

しきにゃみ
制空状態は、優勢や確保でなく劣勢でいいの?
あやなみ提督
制空値の相場から見て、優勢や確保を取るのは難しくなっています

基地航空隊の制空値は航空隊ごとの計算で、1中隊18機までということもあり、そこまで高い値になりません。

もちろん劣勢(1波平均20%削れる)よりは均衡(拮抗、1波平均30%削れる)など、よりよい制空状態の方が好ましいのですが、制空値を削りたい相手ということはそれなりに高い制空値を持っているわけで、基地航空隊で優勢以上を取るのはなかなか難しいでしょう。

制空権喪失だと1波平均5%しか削れず、実数としてはかなり少ないため、制空値の削りを狙う場合は劣勢以上を取るのが大切になってきます。

また1波ごとに削りが発生するので、1波より2波、2波より3波……の方が制空値争いがすこしずつ楽になる、という点も覚えておきましょう。

なお撃墜割合にはランダム要素があるので、結果がある程度ばらつくという点には注意が必要です。

基地航空隊の制空値の計算

基地航空隊の制空値の計算は、本隊の航空戦のものと似ていますが、若干異なる部分もあります。

  • 対空の値と機数から求められる
  • 陸戦・局戦に特有のステータス「迎撃」も計算に組み込まれる
  • 熟練度も加味される(数値は艦戦と同じ)
  • 改修値も加味される(数値は艦戦と同じ)
  • おなじ航空隊に陸偵が配備されていれば倍率で底上げできる
  • 敵艦隊の水偵系が航空戦に参加してくる(1隻あたり制空値+1~2程度)

※防空時の制空値については、計算方法が異なります

※詳しくは艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki/基地航空隊を参照してください

具体例

たとえば下記画像の航空隊の場合、出撃時の制空値は223となります。

これを6-5ボスマスに派遣した場合、ボスマスの制空値は強編成で312(敵水偵込みで318)なので、制空状態は下記のオレンジ色セルのように決まります。

敵制空値 制空状態 範囲
318 制空権喪失 1/3以下 106以下
航空劣勢 1/3より大きい~2/3以下 107~212
航空均衡 2/3より大きい~3/2未満 213~477
航空優勢 3/2以上~3倍未満 478~953
制空権確保 3倍以上 954以上
あやなみ提督
1~2波が削ってくれる分、3~4波はもう少し制空値が低くても大丈夫ですね

航空均衡(拮抗)x4波で削ったとすると、敵制空値を318→164程度まで減らすことができ、本隊は制空値246程度あれば航空優勢が取れるようです(ランダム要素には注意が必要です)。

このように制空状態改善を目的として、陸戦・局戦等、制空値の取れる機体のみを派遣することもあります。

敵艦の艦載機を枯らす

さて、基地航空隊の削りにより、制空値を担う艦戦だけでなく、攻撃のための攻撃機の機数も減らすことができました。

ここからさらに本隊の制空戦を行い、その後の対空砲火で敵の攻撃機を0機まで減らしてしまおうという作戦があります。

航空戦で全機墜としてしまえば艦攻・艦爆の攻撃でダメージを受けることはありませんし、艦載機の無い空母は昼戦で攻撃ができません。

艦載機を0機にしてしまえば、敵空母をいわゆる棒立ち状態にすることが可能なのです。

一例として上記画像のような状態を目指しますが、この作戦を成功させるためには、基地航空隊、本隊航空戦での削りはもちろん、最後の対空砲火がそれなりに決まらないといけません。

強力な対空カットイン艦を起用するなどして狙っていくことになります。

※対空砲火の詳細は艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki/対空砲火を参照してください

※下記記事も参考になると思います

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実際には敵空母の搭載数、基地航空隊の制空値、持ち込める艦隊の対空性能などの状況に左右されるので、いつでも狙えるというわけではありませんが、昼戦で動かれるとやっかいな空母型の敵がいる時には、考慮することのある戦術となります(6-5、7-4のボスマスでも実用です)。

艦載機削りの機数もそうですが、対空砲火もランダム要素が強く、確率上100%にならない点は注意が必要です。

陸攻の対空値について

基本的には攻撃手段としての活躍が主眼の陸攻ですが、対空がついている機体も多く、高めの値(対空+4~6など)ともなれば、制空戦にも影響が出てきます。

機体を改修すれば、雷装にボーナスがつくだけでなく、対空値が上昇する点も見逃せません。

「なんとか劣勢以上を取りたい!」という状況では、この差が活きることもあるので、配備する時には陸攻の対空値も意識していきたいところです。

また機体の熟練度も対空値に影響します(熟練度込みで制空値を調整した場合には、熟練度が下がらないようキープする必要は生じます)。

攻撃機の被撃墜を抑える

ここまで制空値の話ばかりしてきましたが、制空状態が改善するということは、基地航空隊の攻撃機の被撃墜数も減るということです。

航空隊の被害が大きいと、程度に応じて、攻撃時に下記のような表示がされます。

航空隊の攻撃力は機数に依存しますから、こうなってしまうと火力がガタ落ちです。めったにありませんが、最悪は全滅もあります。

基地航空隊の攻撃力低下を避ける意味でも、陸戦などを随伴させて制空状態を良くするという考え方は大切になってきます。

行動半径の問題もあり(陸攻の方が陸戦などより行動半径が長め)、敵側の対空砲火にもよるのでケースバイケースではありますが、陸攻と陸戦・艦戦を混ぜて派遣できる状況では、制空値を調節して制空権喪失を避けるのが無難な選択となります。

※敵側の制空値が高すぎて上記が難しい場合や、行動半径が足りない時には、あきらめて陸攻x4の部隊を送ることもしばしばあります

シミュレータを使う

基地航空隊の制空状況は複雑ですので、詳細な計算をしたい時には制空値等を計算できるシミュレータ類を使うのがベストです。

一例として、多機能な制空権シミュレータさんがあり、たとえば先の6-5編成についても下記リンクのように計算できます。

https://aircalc.page.link/oGWY

基地の機体と敵艦隊を設定し、派遣先を選べば、制空状況が一目で分かります。

↑自艦隊の内容を詳しく設定することで、↓本隊航空戦時の制空状態や、対空カットインも含めた「棒立ち率」まで算出可能です。

 

防空について

6-5やイベントの特定海域では、敵航空部隊による空襲が発生することがあります。

空襲が発生すると、敵空襲部隊と、「防空」札の航空隊とで航空戦が行われます。

この画像では、「防空」部隊がいなかったため制空権喪失。

空襲被害

空襲によりダメージを受けると、ダメージ量に応じて備蓄資材や基地航空隊の部隊に被害が発生します。

合計ダメージ 表示 被害
0 なし
50未満 備蓄資源のみ減少
燃料 or ボーキサイト
※ランダム
被ダメージ合計×0.9+0.1
50以上 上記に加え、基地に被害
第一~第三の各航空隊について、
一番上の中隊に1~4機の被害

備蓄資源への被害

備蓄被害は、例えば上の画像のケースでは、燃料orボーキが (139+74+77)x0.9+0.1=261 だけ減ります。 ※小数点以下四捨五入

この被害は可視化されていないので、パッと見それほど重く感じられないかもしれませんが、実はけっこう減っていることもあります……。

基地航空隊を「出撃」にのみ割り振っていて「防空」部隊はお留守……という場面は多くあるので、苛烈な空襲を素通ししている時にはそれなりの被害を覚悟しておきましょう。

またダメージ50未満でも塵も積もればなんとやらなので、掘り周回時などには、防空部隊を出す余裕があればケアしておきたいところです。

基地航空隊への被害

基地航空隊に被害が出る場合ですが、一番上の中隊のみダメージを受けるので、状況に応じて削られて欲しくない機体は下の中隊に配置して保護すると良いでしょう。

たとえば火力を落としたくなければ攻撃機を下に、制空値を落としたくなければ戦闘機を下に配置しておきます。

また札が「退避」になっていれば、その航空隊は空襲被害を受けることはありません。

防空時の制空値

防空時の制空値は、出撃時の制空値と計算がやや異なります。

  • 対空の値と機数から求められる
  • 「迎撃」「対爆」も計算に組み込まれる。特に「対爆」の効果が大きい
  • 練度・改修値も加味される
  • 同一航空隊に偵察機が配備されていれば補正がかかる
  • 制空値は「防空」札になっている全航空隊の数値の合計

※詳しくは艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki/基地航空隊を参照してください

偵察機による補正は現状、彩雲が最高倍率なので、特に防空向けの機体が足りないうちは、1機混ぜておくと良いでしょう。

以下は少々細かい話になりますが、防空時には上記に加えて気をつける点が2つあります。

1.対爆による撃墜ボーナス

「対爆」を持つ機体には、防空時に撃墜ボーナスがつき、より多くの敵機を墜とすことができます。

ただし制空権確保さえ取ることができれば、ダメージ0で済むことがほとんどなので、優先度で言うと制空値の方が高めです。

頑張っても航空優勢までしか取れないケースもあるので、そういった場合には「対爆」を優先して配備すると良いでしょう。

2.各中隊は敵艦のスロットに対応

「出撃」の場合と大きく異なるのは、1~4番目の各中隊に配備された機体が、敵空母の1~4番スロットをそれぞれ相手にする、という点です。

たとえば6-5の空襲(最終形態時)では敵空母のスロット構成は下記のようになっており、第二中隊の雷電であれば、敵空母の第2スロットに装備されている深海地獄艦爆(改)のみを相手にすることになります。

攻撃機を載せたスロットに対応する中隊には、「対爆」持ちの機体を配備すると効果的です。

また、このケースではどの敵空母の第1スロットにも攻撃機が存在しません

したがって第一中隊には彩雲を置いておくのが合理的と言えます。

もし全スロットに攻撃機を積んだ敵空母が空襲パターンにいる場合には、可能であれば、彩雲より「対爆」を持つ機体を投入した方が良いでしょう。

上記2点のまとめ

ちょっとややこしくなりましたが、こんな感じです。

状況 方針 対爆機体 彩雲
制空権確保できる 制空権確保を優先 必須ではない 使用可
航空優勢まで 優勢は維持する 積極採用 攻撃機のないスロットがあれば使用可

実際には高い「対爆」を持つ機体は防空制空値も高めであることが多いですが、考え方としてはこのようになります。

イベント海域の甲~乙作戦に限られますが、敵の空母が重爆撃機を装備していることがあります。

この場合、高高度迎撃が可能なロケット戦闘機を配備していないと、制空値に大幅なマイナス補正を受けてしまいます。

ロケット戦闘機の配置数 0 1 2 3以上
制空値への補正 x0.5 x0.8 x1.1 x1.2

ロケット戦闘機に該当するのは、2022年4月現在、秋水試製 秋水Me163Bの3機です。

このうち試製 秋水は、任務「改加賀型航空母艦「加賀改二」、抜錨!」で1機手に入りますので、是非入手しておきましょう。

なお過去のイベントでは、銀色のたこ焼きが登場していないのに、空襲は高高度爆撃扱い……といったケースもありました。

※2020年夏イベントのE7は、すべての空襲が重爆扱い

また2022冬イベントのE5では、超重爆飛行場姫による特殊な仕様の空襲が実装されました(今後もあるかどうかは分かりません)。

イベントでのギミック解除

イベントではギミックの解除のため、防空時に「制空状態で航空優勢を取る」「空襲被害をゼロに抑える」といった条件が求められることがあります。

初めて乙や甲の難易度に挑戦するという時には、「手持ちの装備で空襲に対して優勢が取れるかどうか?」という点がひとつの課題になります。

防空向きの陸戦・局戦があまりなければ、艦戦で代用していくこともあるでしょう。

1部隊の制空値で足りなければ、航空隊を2~3部隊、「防空」札で投入して達成していくことになります。

また空襲にも何パターンかあることが多いので、「制空値の低い弱編成を引くまで頑張る」といった粘りも必要かもしれません。

特にキツいのは先の高高度爆撃で、制空値への補正が強烈なので、航空優勢が求められれば実質的にロケット戦闘機が必須になるでしょう。

 

熟練度について

基地航空隊の機体にも、艦載機とおなじように熟練度がつきます。

熟練度によるボーナスについても、ほぼ同様の恩恵を受けられます。

  • 対空値の上昇(+3)
  • 命中率の上昇(最大+12%)
  • クリティカル率の上昇
  • 熟練度クリティカル補正(クリティカル時の威力1.5倍→1.8倍)

※熟練度クリティカル補正については、中隊ごとに「1スロ分のみ」計算

熟練度付け

熟練度を上げるには、基本的に基地を実際にマスへ派遣する必要があります。

この時、対空砲火で撃墜される心配のない潜水マスがあれば好都合です。

通常海域であれば6-5のBマスなどで熟練度付けが可能です。

イベントでも、潜水マスを熟練度上げ用のスポットとして使うことが多くなっています。

参考:

ぜかましねっと艦これ!

攻撃の主役となる陸上攻撃機や、防空で最大限効果が発揮される局地戦闘機は基地航空隊を使った出撃でしか熟練度をあげることが出…

攻撃機の熟練度がすぐに落ちる

陸戦・局戦の熟練度は一度上げてしまえば落ちる心配はまずしなくていいのですが、問題は陸攻の熟練度です。

1中隊の搭載が18機しかない上、制空面で厳しく対空砲火も苛烈なボスマスなどに派遣されることも多いため、熟練度低下の危険度は非常に高くなっています。

あやなみ提督
ハッキリ言ってしょっちゅう枯れます

熟練度が低下したら毎回最大まで復活……と言いたいところですが、熟練度の付け直しには時間もかかりますし、出撃コストも馬鹿にならないので、どこかで線引きをする必要はあるでしょう。

基地航空隊は1出撃に最大2波(2回)しか攻撃機会がありませんから、命中率の上昇やクリティカル率・熟練度クリティカル補正は貴重なバフ要素と言え、高難度海域ボスのラスダン時など正念場では付け直した方が良いでしょうが、そうでないなら諦めるという考え方もあります。

悩ましいですが、熟練度の必要性や、その時々に基地航空隊に求める役割をよく考えて運用したいところです。

強力な陸攻が多く手元にある場合には、手持ちで余っている陸攻(一式陸攻など)の熟練度をイベント前に上げておき、イベントが始まったら、熟練度を上げておいた機体を序盤で先行投入していき、熟練度が低下したら入れ替える……といった運用をしている提督さんもいます。

対空射撃回避性能

艦載機とおなじように、一部の高性能機体には敵の対空砲火による被撃墜を低減させる能力が備わっています。

主な機体 撃墜耐性
爆装一式戦 隼III型改(65戦隊)
キ102乙改+イ号一型乙 誘導弾
一式陸攻(野中隊)
銀河(江草隊)
四式重爆 飛龍+イ号一型甲 誘導弾
四式重爆 飛龍(熟練)
キ102乙
Do 217 E-5+Hs293初期型
Do 217 K-2+Fritz-X
SM.79 bis(熟練)

※艦載機には撃墜耐性「強」や、さらにその上もあり

撃墜される時はされるので過信は禁物ですが、もし手持ちにあれば、対空砲火の厳しいマスで起用するのもアリです。

なお2航空隊以上をボスマス等、おなじマスに派遣する場合、一般に後から攻撃する航空隊に撃墜耐性のある機体を配備した方が良いとされています。

先に攻撃した航空隊が敵艦を撃沈すると、後から攻撃する航空隊では、敵艦の数が減った分、対空砲火の強力な敵艦に担当される可能性がわずかながら上がるためです。

※対空砲火の敵側担当艦は、各中隊(スロット)ごとにランダムで決まります

(撃沈した中には対空砲火の弱い敵艦が入っているかもしれないので)先にぶつけた方が対空砲火の弱い敵艦を引く確率がすこしだけ高い……とも言えます。

特にボスの対空が極端に高い場合にはその傾向が強いでしょう。

微妙な差ですが、おろそかにしないことで得をすることがあるかもしれません。

 

疲労度と整備Lv

連続出撃していると基地航空隊にも疲労がつくことがあります。

また1マス集中で運用する場合より、複数マスに分散して運用した場合の方が疲労がつきやすくなります。

疲労の影響として判明しているのは命中率の低下だけですが、攻撃機会が少なく、それほど命中が高いわけでもない基地航空隊にとっては厳しいペナルティなので疲労抜きは行う必要があります。

幸い、「休息」札の効果が非常に高いため、疲労抜きは短時間で済みます。

ボーキサイトが自然回復域になっていない限りデメリットもないので、帰投時に「休息」札に切り替えるなどしておけば十分でしょう(戻すのを忘れないように……)。

また基地の整備Lvを上げることで、疲労回復速度を速めることもできます。

整備Lvを上げる

基地航空隊ボタンの左上の「整備」タブをクリックすると、整備メニューに入ることができます。

通常海域

イベント海域

整備メニューは下画像のようになっており、整備Lvは各海域の基地航空隊ごとに設定されていることが分かります。

整備レベルを1つ上げるには設営隊が1つ必要です。

なお期間限定海域は毎回行き先が異なりますが、どのイベントでも共通の整備レベルで運用できます(一度上げた整備レベルはリセットされません)。

整備レベルの効果

整備レベルは今のところ0~+3までの4段階となっています。

整備Lv 効果
通常
強化+1 配置転換時間の短縮
「休息」札時の疲労回復速度向上
強化+2 配置転換時間のさらなる短縮
「出撃」以外の札時の疲労回復速度向上
強化+3 配置転換時間は通常状態の約半分(6分)に
全状態で搭乗員疲労回復速度向上

配置転換は非常にストレスフルな仕様なので、時間が短縮できるとシンプルに快適です。

疲労回復速度の向上ですが、やりたいことは連続出撃でしょうから、「出撃」札の回復速度がアップする強化+3が本命になるかと思います。

設営隊の使い道は?

設営隊は任務でいくつか手に入る他、アイテム屋で800ptにて購入できます。

基地の飛行場拡張にも使えるので迷うかもしれませんが、現状でのオススメの使い方・優先度は下記になります。

優先度 用途 個数 理由
中部海域の飛行場拡張 1 6-5の第三航空隊で防空部隊が出せるようになり、毎月の攻略時に余計な被害を減らせる
イベント海域の整備Lv 3 配置転換・疲労回復速度ともに恩恵をフルに受けられる
南西海域の整備Lv 3 7-4で潜水艦によるクルージングをするなら助かることもありそう
南西海域の飛行場拡張 1 今のところ明確な必要性なし
中部海域の整備Lv 1~3 配置転換も疲労回復も通常のままで困らない

とりあえず任務入手分を使い切り、必要性を感じたら追加分を購入すれば良いと思います。

 

参考サイトなど

wiki

艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki/基地航空隊

ブログ記事

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シミュレータ

制空権シミュレータ

制空争いシミュレータカッコカリ

 

まとめ

  • 基地航空隊は、6-4・6-5や7-4で使えるほか、イベント海域でもおなじみになっている
  • 通常海域では任務で解放、イベント海域では進行度に応じて解放
  • 陸攻・陸戦・局戦といった基地専用の機体が強力なので、任務などで入手しておきたい
  • 運用にはコストがかかる(配備コスト、出撃コスト、補充コスト)
    積極活用すると燃料消費が特に重い
  • 基本的には「出撃」と「防空」ができていればOK
  • 行動半径に気をつけよう
  • 慣れてきたら「制空削り」なども考えてみよう
あやなみ提督
陸軍・海軍共同作戦というところにロマンがありますね

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