駆逐艦は2024/8/21現在、123隻が実装されています。
長年、提督をやっていれば「どの艦が〇〇型で~」といったことは自然と覚えてしまうのですが、最初のうちは分かりにくいと思います。
そこで今回は、駆逐艦の艦型を頑張って覚えようという記事になります。また各艦型の解説も行っていきます。
編成メニューでの並び順
艦型を覚えるにあたって、まず基本事項としてゲーム内の編成メニューから艦種ソートしていた場合の並び順に注目しましょう。
このソートでの並び順は、ほぼ年代準となっています。
つまり古い艦型ほど手前に、新しい艦型ほど後の方に並んでいます。
艦型 | 竣工時期(和暦) | 竣工時期(西暦) |
---|---|---|
神風型 | 大正10~12年 | 1922~1924年 |
睦月型 | 大正13~15年 | 1926~1927年 |
吹雪型 | 昭和3~4年 | 1928~1929年 |
綾波型 | 昭和4~7年 | 1929~1932年 |
暁型 | 昭和7~8年 | 1932~1933年 |
初春型 | 昭和8~10年 | 1933~1935年 |
白露型 | 昭和11~12年 | 1936~1937年 |
朝潮型 | 昭和12~14年 | 1937~1939年 |
陽炎型 | 昭和14~16年 | 1939~1941年 |
夕雲型 | 昭和16~19年 | 1941~1944年 |
秋月型 | 昭和17~20年 | 1942~1945年 |
島風型 | 昭和18年 | 1943年 |
松型 | 昭和19年 | 1944年 |
※大正は15年(1926年)まで
※現状の艦これ実装艦の竣工時期のみで記載
おなじ艦型の中では、基本的に1番艦をはじめとして、建造が計画された順番に並んでいます。
※一部例外があります
なお〇番艦は、あくまで計画段階での順番で、進水・竣工した順序とは異なることがあります。
またゲーム的な性能については、必ずしも新しい艦型の方が良いとも限らないのが難しいところです。こちらは後述します。
絵柄(イラストレーター)で覚える
絶対的な決まりごとではなく大体ですが、艦型ごとになんとなく担当イラストレーターが決まっていたりします。
たとえば秋月型は今のところしずまよしのり絵となっており、今後もその法則が続くのかな、と思われます。
- 秋月、照月、初月、涼月、冬月
一方、吹雪型はほぼしばふ絵ですが、初期艦でもある叢雲のみ異なりますね。
- 吹雪、白雪、初雪、深雪、薄雲、白雲、浦波
- 叢雲(吹雪型5番艦)
※吹雪型6番艦の東雲は艦これ未実装
イラストレーター一覧表 ※敬称略
艦型 | 艦名 | イラストレーター |
---|---|---|
神風型 | 神風、朝風、春風、松風、旗風 | パセリ |
睦月型 | 睦月、如月、弥生、卯月、水無月 | 草田草太 |
皐月、文月、長月、菊月、三日月、望月 | やどかり | |
吹雪型 | 吹雪、白雪、初雪、深雪、薄雲、白雲、磯波、浦波 | しばふ |
叢雲 | 彩樹 | |
綾波型 | 綾波、敷波 | しばふ |
天霧、狭霧、朧、曙、漣、潮 | drew | |
暁型 | 暁、響、雷、電 | やどかり |
初春型 | 初春、子日 | 彩樹 |
若葉、初霜 | やどかり | |
有明、夕暮 | 玖条イチソ | |
白露型 | 白露、時雨、村雨、夕立、春雨、海風、山風、江風 | 玖条イチソ |
五月雨、涼風 | 雨宮千遥 | |
朝潮型 | 朝潮、大潮、満潮、荒潮、霰、霞 | コニシ |
朝雲、山雲、夏雲、峯雲 | 藤川 | |
陽炎型 | 陽炎、不知火、黒潮、親潮、早潮、初風、野分、嵐、萩風、舞風 | コニシ |
雪風、天津風、時津風 | しずまよしのり | |
浦風、磯風、浜風、谷風 | パセリ | |
秋雲 | 藤川 | |
夕雲型 | 夕雲、巻雲、風雲、長波、巻波、高波、玉波、涼波、藤波、早波、浜波、沖波、岸波、朝霜、早霜、秋霜、清霜 | 藤川 |
秋月型 | 秋月、照月、涼月、初月、冬月 | しずまよしのり |
島風型 | 島風 | しずまよしのり |
松型 | 松、竹、梅、桃 | 渡辺明夫 |
Z1型 | Z1、Z3 | 島田フミカネ |
Maestrale級 | Maestrale、Grecale、Libeccio、Scirocco | じじ |
Fletcher級 | Fletcher、Johnston、Heywood L.E. | ZECO |
John C.Butler級 | Samuel B.Roberts | ZECO |
J級 | Jervis、Janus、Javelin | コニシ |
Mogador級 | Mogador | 海原さかな |
Ташкент級 | Ташкент | やどかり |
意匠で覚える
同一の艦型の場合、細部のデザインが統一されていたりします。
たとえば睦月型の三日月と初春型の初霜は、おなじやどかり絵であり、どちらも黒髪・黒服という特徴から「紛らわしい」と言われることがあります。
(https://twitter.com/jikerumanhok/status/1658131598158729216より)
- 三日月(睦月型10番艦)
- 初霜(初春型4番艦)
しかし、初春・子日を除く初春型は、睦月型や吹雪型のようなセーラーカラー(襟)のある上着ではなく、ジャケットに赤ネクタイを着用しているという特徴があります。
- 三日月、若葉、有明、夕暮
※有明、夕暮は玖条イチソ絵
さきほどの「よし通れ」されている初霜も、ちゃんとネクタイが描かれており、そこに着目すれば睦月型ではなく初春型であることが分かるのです。
他にも「睦月型は魚雷発射管を足に着用している」といった見分け方もあります。
- 睦月、文月
対して初春型は腰に装備しています。
- 若葉、夕暮
また睦月型のイラストは草田草太絵とやどかり絵に分かれますが、「やどかり絵の睦月型は、三日月のバッヂをつけている」という特徴もあります。
こういったデザインの細部に着目していくと、艦型を覚えるヒントが隠されているかもしれません。
各艦型解説
神風型
概要
日露戦争(1904~1905年)後、八八艦隊計画にて建造された駆逐艦です。竣工時期を見てもわかりますが、第二次大戦当時としてはすこし古い艦型になります。
それでも神風の「旧型ですって? 馬鹿ね。駆逐艦の実力はスペックじゃないのよ?」という台詞にある通り、高い速力を活かして船団護衛任務で活躍しました。
竣工時期
大正10~12年(1922~1924年)
意匠
和装にリボンや編み上げブーツを合わせるなど、大正浪漫風のハイカラなデザインが特徴です。
性能
吹雪型以降の駆逐艦と比べると控えめな性能となっています。
火力・雷装といった重要ステータスが低い点に加え、装甲・耐久に難があり、イベントなど難関海域での運用には不安が残ります。その代わり燃費は良く、弾薬の消費が一般的な駆逐艦よりも低いのが特徴です。
速力に優れ船団護衛で活躍したことを反映して、対潜や回避の数値は高くなっています。大型・重兵装の陽炎型や夕雲型が速力35ノット程度であるのに対して、神風型や睦月型は37ノット程度出せる性能がありました。
有効な小口径主砲
特に設定されていません。
神風型の改二艦
今のところ神風型には改二艦はいません。
睦月型
概要
神風型と同時期に計画された艦型です。
魚雷兵装が強化されるなど神風型の進化形と言えますが、じつは全長・全幅、排水量などサイズ感を見ると神風型とあまり変わりません。
竣工時期
大正13~15年(1926~1927年)
意匠
睦月・如月はパフスリーブのついた半袖セーラー服、それ以外はセーラーカラー付きの長袖ジャケットです。
またやどかり艦は三日月型のバッヂをつけています。この意匠は睦月改二・如月改二以降の草田艦でも採用されました。
性能
神風型とおなじく、高難度海域で運用するには不安が残る性能です。
改二になると全体にパワーアップしますが、打たれ弱さはあまり改善していません。
燃費が良い点も神風型と同様で、改二になっても消費は増えません。
睦月・如月改二と比べ、皐月・文月改二の方が対空・対潜のステータスを大きく盛られています。特に対潜は駆逐艦全体でも高い方で、早いレベルから対潜先制攻撃を実現しやすいでしょう。
有効な小口径主砲
12cm単装砲改二というボーナスがつく主砲はあるのですが、あまり性能が良くないので活用されることは少なくなっています。
睦月型の改二艦
睦月型の改二艦は上陸用舟艇(大発など)を装備できるという特徴があり、遠征やイベント時の輸送作戦などで活躍が期待できます。
また三日月のみ、改二は実装されていないものの、改の時点で上陸用舟艇が装備できます。
皐月・文月改二はこれに加えて内火艇も装備できるため、対地戦闘に向いています。
上陸用舟艇と内火艇の搭載について
艦名 | 上陸用舟艇 | 内火艇 |
---|---|---|
三日月改 | ○ | × |
睦月・如月改二 | ○ | × |
皐月・文月改二 | ○ | ○ |
吹雪型
概要
艦これの主人公こと吹雪を一番艦に持つ「特型」最初の艦型です。
それまでの駆逐艦とは一線を画す高性能艦ということで、睦月型と比べて大きくパワーアップしており、艦これの中では駆逐艦の標準とも言えるスペックを持ちます。
また全艦型で唯一、吹雪・叢雲と、初期艦を2隻擁しています。
艦型ごとの性能差は、たとえば改二艦とそうでない艦の差に比べればそこまで大きくありません
竣工時期
昭和3~4年(1928~1929年)
意匠
セーラーカラーを備えたシャツにスカートという駆逐艦の基本形とも言うべきデザインで、シンプルでスタンダードな印象を与えます。ログイン画面で毎日見ても見飽きない。
性能
先述のように改の時点での性能が他の駆逐艦の標準となっています。
改二になると、火力・雷装をはじめとして全体に大きくパワーアップします。
ただし陽炎型・夕雲型や突出した性能を持つ一部の武勲艦に比べると、夜戦において重要となる火力・雷装は控えめです。
有効な小口径主砲
A型の各小口径主砲が適合します。
装備 |
---|
12.7cm連装砲A型 |
12.7cm連装砲A型改二 |
12.7cm連装砲A型改三(戦時改修)+高射装置 |
試製 長12.7cm連装砲A型改四 |
対空が必要な場面で使われる高角砲に関しては、10cm連装高角砲+高射装(通称・秋月砲)が優秀で比較的入手しやすいため、作成・強化にコストのかかる12.7cm連装砲A型改三(戦時改修)+高射装置よりも使われやすくなっています。
火力が必要な場面では試製 長12.7cm連装砲A型改四があると心強いでしょう。
吹雪型の改二艦
吹雪・叢雲は2015年に改二が実装されました。その後のゲーム的なインフレ(高性能化)を経た現在の水準では少々物足りない性能かもしれません。
浦波・磯波・深雪の改二は2022年以降の実装で、上陸用舟艇や内火艇を運用できるなど、今風のパンチの効いた性能になっています。
特に深雪改二は適合する小口径主砲(12.7cm連装砲A型改二)を装備した際のボーナスが非常に大きく、装備次第でとんでもない昼戦火力となります。ただし夜戦火力はそこまで高くありません。
上陸用舟艇と内火艇の搭載について
艦名 | 上陸用舟艇 | 内火艇 |
---|---|---|
深雪改二 | ○ | × |
磯波改二 | ○ | ○ |
浦波改二 | ○ | ○ |
特型駆逐艦の命名法則について
吹雪型だけでなく、特型全体で見られる法則ですね
艦型 | 命名法則 | 艦名 | 駆逐隊 |
---|---|---|---|
吹雪型 | 〇雪 | 吹雪、白雪、初雪、深雪 | 第十一駆逐隊 |
〇雲 | 叢雲、(東雲)、薄雲、白雲 | 第十二駆逐隊 | |
〇波 | 磯波、浦波 | 第十九駆逐隊 | |
綾波型 | 〇波 | 綾波、敷波 | |
〇霧 | (朝霧)、(夕霧)、天霧、狭霧 | 第二十駆逐隊 | |
一文字 | 朧、曙、漣、潮 | 第七駆逐隊 | |
暁型 | 一文字 | 暁、響、雷、電 | 第六駆逐隊 |
※( )内は艦これ未実装
実際、我々第十九駆逐隊は吹雪型・綾波型混成で、磯波・浦波・綾波・敷波の4隻で構成されていました
綾波型
概要
特型の中でも後期に計画された艦型で、綾波以下10隻を指します(浦波は後期に計画されたものの吹雪型として完成)。
竣工時期
昭和4~7年(1929~1932年)
意匠
吹雪型とほぼ同じデザインですが、綾波・敷波のブラウンや天霧・狭霧のライトグレーなどはカラーリングに差がある他、第七駆逐隊の面々(朧・曙・漣・潮)は小物も充実しています。
性能
改の時点では吹雪型と変わりません。
綾波改二は火力が突出しており、他の改二艦は対潜が高めです。潮・曙は対空も高めとなっています。
コンバート改装が可能な天霧改二・改二丁について、ステータス面では後者がやや落ちますが、その代わり上陸用舟艇と内火艇を装備できるようになります。
有効な小口径主砲
史実通りB型の小口径主砲が適合します。また特型の特徴としてA型砲のボーナスも受けられます。
装備 |
---|
12.7cm連装砲A型 |
12.7cm連装砲A型改二 |
12.7cm連装砲A型改三(戦時改修)+高射装置 |
試製 長12.7cm連装砲A型改四 |
12.7cm連装砲B型改二 |
12.7cm連装砲B型改四(戦時改修)+高射装置 |
12.7cm連装砲B型改四(戦時改修)+高射装置は、A型改三とおなじく作成・強化のコストが高めというのがネックで、高角砲に関しては10cm連装高角砲+高射装(秋月砲)の方が良く使われます。
火力に関しては試製 長12.7cm連装砲A型改四が優秀です。
綾波型の改二艦
綾波改二は全駆逐艦でも屈指の高火力を誇ります。イベントの最終海域などではフィニッシャー(旗艦にとどめを刺す役割)として活躍することもあるでしょう。改造に改装設計図を必要しないこともあり、多くの提督がお世話になる艦娘です。
敷波改二、曙改二、潮改二は対潜・対空が高めで、突出した強さこそありませんが使いやすい性能です。綾波同様、改造に改装設計図を必要としません。
潮改二は補強増設を使うと、電探装備マスト(13号改+22号電探改四)を補強増設のスロットに装備することができます。
天霧改二・改二丁は、綾波型で唯一改造に改装設計図が必要です。他改二艦より対空がすこし低い代わり、PT小鬼群系の敵艦を優先的に狙うという史実をふまえたオンリーワンの性能を持っています。
先述のように天霧改二丁は上陸用舟艇と内火艇を装備できるので、武装大発や装甲艇(AB艇)といったPT系に命中補正のある装備を持っていれば運用しやすくなっています。
暁型
概要
4隻しかいない「特Ⅲ型」の駆逐艦です。この4艦で第六駆逐隊を編成しました。
性能面では他の特型とあまり変わりませんが、じつはボイラー(缶)の数が4機から3機に減っているなど改良がほどこされています。
竣工時期
昭和7~8年(1932~1933年)
意匠
吹雪型・綾波型に近い意匠で長袖のセーラー服です。また「特Ⅲ型」を表す「Ⅲ」のバッヂを身につけています。
性能
改の時点では吹雪型と一緒です。
暁改二は索敵が高いのが特徴、Верный(う゛ぇーるぬい)は装甲・耐久が高めになっています。
有効な小口径主砲
吹雪型と同様、A型の各小口径主砲が適合します。
装備 |
---|
12.7cm連装砲A型 |
12.7cm連装砲A型改二 |
12.7cm連装砲A型改三(戦時改修)+高射装置 |
試製 長12.7cm連装砲A型改四 |
暁型の改二艦
暁改二は索敵が高いという、すこし珍しい性能になっています。
Верныйは装甲・耐久に優れ、さらに中型バルジを装備して防御面を強化することもできます。また上陸用舟艇と内火艇を装備できるのも特長で、改装設計図を必要としないこともあり、貴重な戦力です。もし補強増設を使うと、電探装備マスト(13号改+22号電探改四)を補強増設のスロットに装備することができます。
初春型
概要
ロンドン条約の影響を受け、吹雪型よりも小型となった艦型です。吹雪型と同等の重兵装を目指しましたが、トップヘビー(重心の位置が高い)の設計が響くなどし、改装など紆余曲折を経て控えめな性能に落ち着きました。
竣工時期
昭和8~10年(1933~1935年)
意匠
初春・子日はセーラー服のような意匠ですが、スカート一体型のワンピースになっているのが特徴です。若葉以下、その他の初春型はジャケットにネクタイを着用しています。
性能
改の時点では吹雪型とほぼ一緒です。
初春改二は雷装寄りですが火力が控えめ、初霜改二は火力・雷装がそこそこあり、装甲・索敵・対空が高めになっています。
有効な小口径主砲
B型の小口径主砲が適合します。ボーナスは控えめです。
装備 |
---|
12.7cm連装砲B型改二 |
12.7cm連装砲B型改四(戦時改修)+高射装置 |
初春型の改二艦
初春改二はかなり初期に実装された改二艦ということもあり、性能はそこそこにとどまっています。
初霜改二は運の数値が高めで夜戦カットインの発動率が高いのが特長です。夜戦火力(火力+雷装)もそこそこあり、武勲艦であることからイベントで特効が乗ることも。また上陸用舟艇や大型電探を装備することができます。補強増設を使うと、電探装備マスト(13号改+22号電探改四)を補強増設のスロットに装備することも可能です。
上陸用舟艇と内火艇の搭載について
改二艦ではありませんが、有明改、夕暮改は上陸用舟艇を搭載可能です。
艦名 | 上陸用舟艇 | 内火艇 |
---|---|---|
初霜改二 | ○ | × |
有明改 | ○ | × |
夕暮改 | ○ | × |
白露型
概要
初春型で問題になった重心を下げて復原性能をアップさせ、速力や雷撃性能も補完した艦型です。また四連装魚雷発射管を駆逐艦で初めて備えました。
竣工時期
昭和11~12年(1936~1937年)
意匠
紺~黒地ベースのセーラー服が特徴です。また五月雨以降はオフショルダーの意匠となっています。
性能
改の時点では吹雪型と変わりません。
白露改二は全体に火力が高めです。時雨改二は対潜・対空が高く、火力は白露型改二の中では控えめです。夕立改二は火力・雷装に優れ、駆逐艦全体の中でも最高クラスの夜戦火力を有します。
海風改二以下、「改白露型」と称される3隻はすこし傾向が異なり、火力が控えめになっています。
海風改二は対潜が高め、江風改二は雷装寄りの性能になっています。
山風改二は海風改二をさらに対潜に寄せたような性能で、山風改二丁にコンバート改装すると雷装・対潜などステータス面は落ちてしまいます。その代わり上陸用舟艇と内火艇の両方が装備できるようになり、これが便利であるため山風改二丁で運用されることが多いかもしれません。
有効な小口径主砲
C型系の主砲、B型改四が適合します。
C型改二の時点ではボーナスは控えめです。作るのが大変ですが、C型改三Hを時雨改三や春雨改二に載せると非常に強力です。
装備 |
---|
12.7cm連装砲C型改二 |
12.7cm連装砲C型改三 |
12.7cm連装砲C型改三H |
12.7cm連装砲B型改四(戦時改修)+高射装置 |
白露型の改二艦
時雨改二は白露型改二の中では火力が控えめですが、幸運艦ということで夜戦でのフィニッシャーとして活躍が期待できます。さらに時雨改三への改造も可能です。
村雨改二は火力・対潜にすぐれる高性能艦で、大発などの上陸用舟艇を搭載することもできます。
夕立改二は先述のように高い夜戦火力を誇ります。
春雨改二は上陸用舟艇を装備可能です。また補強増設を使うと、一部の電探を補強増設のスロットに装備することができます。
海風改二は上陸用舟艇と内火艇、江風改二は上陸用舟艇のみ、山風改二は内火艇のみを装備できます。山風は改二丁にコンバート改装することで上陸用舟艇と内火艇、両方を装備できるようになります。
また山風改二は三式水中探信儀改を装備すると、非常に高い対潜ボーナスを得ることができます。対潜先制攻撃を実現するのに有利です。
時雨改三
時雨は改二から改三へとさらなる改装が可能です。
改二の時点で十分に強いのですが、ステータスがまんべんなく上がり非常に高性能な艦となります。
内火艇が装備可能になる他、司令部施設、バルジなども装備可能に。
12.7cm連装砲C型改三、12.7cm連装砲C型改三Hを装備した時の火力ボーナスは非常に高くなっています。
また三式水中探信儀改を装備した時の対潜ボーナスも山風改二並みになります。
補強増設には一部電探の他、爆雷も装備可能なのが他の艦にはない特徴となっています。
上陸用舟艇と内火艇の搭載について
艦名 | 上陸用舟艇 | 内火艇 |
---|---|---|
白露改二 | × | ○ |
時雨改三 | × | ○ |
村雨改二 | ○ | × |
春雨改二 | ○ | × |
海風改二 | ○ | ○ |
江風改二 | ○ | × |
山風改二 | × | ○ |
山風改二丁 | ○ | ○ |
朝潮型
概要
ワシントン・ロンドン各軍縮条約からの脱退にともない、ふたたび吹雪型のような高性能駆逐艦を求めて建造された艦型です。のちの甲型駆逐艦(陽炎型・夕雲型)と共に、水雷戦隊の中核を担いました。
竣工時期
昭和12~14年(1937~1939年)
意匠
サスペンダー付きのスカートが特徴です。
また峯雲を除き胸部装甲は薄めとなっています。
このおっぱいで朝潮型は無理でしょ…
— コニシX (@C_o_nisi) December 27, 2018
性能
改の時点では吹雪型とほぼおなじですが、耐久のみわずかに高くなっています。
朝潮型の改二は、火力が高めである代わりに対潜が非常に低い……という特徴が共通しています。例外は朝潮改二丁と霰改二で、対潜が高く、比較的早い段階で対潜先制攻撃が可能となります。
有効な小口径主砲
C型砲に適正がありますが、火力ボーナスはかなり控えめとなっています。
装備 |
---|
12.7cm連装砲C型改二 |
12.7cm連装砲C型改三 |
12.7cm連装砲C型改三H |
朝潮型の改二艦
朝潮型の改二艦は、上陸用舟艇と内火艇をどちらも装備できるという特徴があります(朝潮は改二丁のみ)。このためイベントで地上型の敵を相手にする際には貴重な戦力となります。
改二改装時に改装設計図を必要とするかはまちまちで、朝潮改二、満潮改二、霞改二は改造レベルがすこし高めである代わり設計図不要となっています。
朝潮型改二のコンバート改装
朝潮改二・霞改二は、それぞれ改二丁・改二乙へのコンバート改装(一定のコストを支払うことで別形態に改造したり、戻したりできる)が可能です。
朝潮は一般に先述の搭載性能を持ち、対潜も高い改二丁の方が主に使われます。
霞改二乙はステータスが落ちる割に「大型電探を装備できる」というメリットがやや弱いため、一般には霞改二で運用されることが多いかもしれません。
陽炎型
概要
朝潮型の改良型として建造された、日本海軍駆逐艦の完成形とも言える艦型です。夕雲型とともに甲型駆逐艦と称され、常に一線で活躍した主力艦です。
竣工時期
昭和14~16年(1939~1941年)
意匠
イラストレーターによって出で立ちが異なります。陽炎をはじめとしたコニシ絵では、袖なしジャケットの襟元にリボンという意匠です。
性能
陽炎型と夕雲型の駆逐艦に共通の性能として、補強増設スロットに一部の電探を載せることができます。
雪風改
雪風は改の時点(Lv20)で吹雪改を大きく超える性能を有しています。改二艦ほど高性能ではありませんが、序盤~中盤の海域では十分に頼れる艦と言えるでしょう。
陽炎改二系統
改の時点では吹雪型とほぼおなじで、耐久のみ+1となっています。
陽炎・不知火の改二は比較的早い時期に実装された改二です。火力が高めで、対潜・対空は控えめですが全体にバランス良く配分されています。黒潮、親潮、早潮もこの系統のステータスと言えるでしょう。また秋雲改二も比較的これに近い傾向です。
雪風改二(丹陽)、天津風改二
雪風は改装設計図1枚などを使って丹陽に、そこからさらに追加で設計図2枚・戦闘詳報などを使って雪風改二に改造できます。
丹陽は火力偏重の改二艦で専用主砲の火力ボーナスも高く、昼戦を重視する局面(イベントよりは戦果周回など)や、支援艦隊の駆逐艦枠として活躍できます。ただし対潜は低めで、雷装も極端に低いため夜戦火力(火力+雷装)は期待できません。
雪風改二は丹陽時点での弱点がすべて補完されており、時雨改三と並ぶ高ステータス艦となっています。改造コストが非常に高いのが難点ですが、イベント・通常海域周回ともに頼りになる艦です。
天津風改二は、陽炎改二からさらに対空・回避・装甲を上乗せしたようなステータスになっています。
第十七駆逐隊(浦風乙改、磯風乙改、浜風丁改、谷風丁改)
これらの艦は「改二」ではないのですが、特殊な改装状態を備えています。改造に設計図を必要としないのはメリットです。
陽炎改二のバランスを崩し、火力・雷装のどちらかを削った代わりに、対潜・対空をパワーアップさせたような性能です。「乙改」は対空が、「丁改」は対潜が特に得意です。
有効な小口径主砲
史実通りで、C型砲に適正があります。
特に改二の艦は12.7cm連装砲C型改三に高い火力ボーナスがつきます。ただし浦風丁改、磯風乙改、浜風乙改、谷風丁改らは「改二」ではないのでボーナスの値が控えめです。
装備 |
---|
12.7cm連装砲C型改二 |
12.7cm連装砲C型改三 |
12.7cm連装砲C型改三H |
丹陽には持参装備の主砲に大きなボーナスがつきます。雪風改二は改修可能な10cm連装高角砲+高射装置(いわゆる秋月砲)にボーナスが乗るため、こちらを使うことが多いと思います。
装備 |
---|
現地改装12.7cm連装高角砲 |
現地改装10cm連装高角砲 |
10cm連装高角砲+高射装置 |
秋雲改二のみ、C型砲各種に加え、夕雲型と同様にD型砲にもボーナスがつきます。
装備 |
---|
12.7cm連装砲D型改二 |
12.7cm連装砲D型改三 |
陽炎型の改二艦
陽炎型の改二艦共通で増設バルジ(中型艦)などのバルジを装備することができ、装甲が欲しいケースで盛ることができます。ただし秋雲改二のみ例外で、装備できません。
陽炎改二、不知火改二、黒潮改二、親潮改二らは火力が高めであることに加え、作るのがすこし大変ですがC型改三以上の主砲があるとボーナスが得られ、昼戦火力を盛ることができます。戦果周回などで活躍しやすい性能と言えます。
雪風改二はステータス面も優秀ですが、現状汎用の小口径主砲(高角砲)として改修する価値の高い10cm連装高角砲+高射装置によって大きな火力ボーナスが得られるため、自然と装備が整いやすい点も高評価です。
天津風改二は補強増設に機関(強化型艦本式缶or新型高温高圧缶)を装備できる上、改修値の★7以上の新型高温高圧缶を装備するとそれだけで速力が高速+になる……という特長があります。
一般的な駆逐艦は高速+にするために改良型艦本式タービンと機関の2スロットを必要とするので、高速+で統一する艦隊を編成する場合には非常に有利です。
磯風乙改、浜風乙改は対空偏重というコンセプトなのですが、対空砲火の仕様上、艦娘の対空ステータスより装備の対空性能・改修値の方が重要なので、やや不遇な立ち位置となってしまっています。対潜も悪くない数値ですし、単純に高ステータス艦として運用するのが良さそうです。
浦風丁改、谷風丁改は対潜が非常に高いので、比較的早いうちに対潜先制攻撃が可能です。所持している装備にもよりますが、対潜値15のソナーがあれば1スロットでの対潜先制攻撃もケッコン前に可能となります。
秋雲改二はD型改二にも火力ボーナスがつくため、C型砲とD型砲を両方載せると水上電探とのシナジーボーナスを両取りして、なかなかの高火力にすることができます。また見張員や探照灯にもシナジーボーナスがあります。
上陸用舟艇と内火艇の搭載について
陽炎型の改二系統では今のところ早潮のみ、上陸用舟艇と内火艇を両方装備できます。補強増設に電探を装備できることもあり、対地戦のエースとして活躍が期待できるでしょう。
また陽炎型は補強増設スロットに電探を載せることができるため、天津風改二や谷風丁改は大発系装備を積みつつ索敵値を稼ぐことができます。イベント時「輸送作戦だけど索敵値も必要」といったケースで役立ちます。
艦名 | 上陸用舟艇 | 内火艇 |
---|---|---|
天津風改二 | ○ | × |
谷風丁改 | ○ | × |
黒潮改二 | × | ○ |
親潮改二 | × | ○ |
雪風改二 | × | ○ |
浦風丁改 | × | ○ |
早潮改二 | ○ | ○ |
秋雲の艦型について
秋雲は分類として陽炎型なのか夕雲型なのかよく分からない時期が長くあったそうで、そのためか本人も夕雲型の制服を着ています(改二は夕雲型のジャケット+陽炎型っぽいシャツ・スカート)。またゲーム性能面にもそれらしき要素が反映されています。
参考:艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki/秋雲/小ネタ
夕雲型
概要
陽炎型と非常に近い設計の最新鋭艦隊型駆逐艦であり、まさに「主力of主力」の艦型です。
竣工時期
昭和16~19年(1941~1944年)
意匠
白いシャツにえんじ色のスカート+前掛けが特徴的なスタイルです。
改二になると、その上に白のジャケットを羽織ります。この格好はすこし暑いのか、夏季になると夏服バージョンに変わります。
性能
陽炎型と同様、補強増設スロットに一部の電探を載せることができます。
改の時点での性能を吹雪型とくらべると、耐久が+2された他、索敵・対潜が強化されています。
夕雲改二、巻雲改二、風雲改二、長波改二
陽炎型とおなじく艦隊決戦型の駆逐艦ということで火力・雷装が高めな他、バランス良く設定されています。陽炎型と比べると対空・対潜も高めの傾向があります。
全体にハイスペックである代わり、藤波改二を除くすべての艦で改造時に設計図に加えて戦闘詳報を必要とします。
沖波改二、朝霜改二、早霜改二
バランスの良いステータスという点は他の夕雲型改二とも共通です。
沖波改二は対潜が夕雲型の中でもっとも高くなっています。
高波改二、藤波改二
高波改二・藤波改二は索敵が高くなっていますが、これは僚艦に戦艦など弾着観測射撃・昼戦連撃を撃てる艦がいる場合、その発生確率を底上げする効果が期待できます。ただし索敵はレベル上昇に比例して上がっていくため、ある程度のレベルは必要です。
清霜改二、清霜改二丁
清霜改二は火力が長波、朝霜と並んで最高クラスです。
清霜改二丁にコンバート改装すると全体にステータスが下がってしまいますが、その代わり上陸用舟艇と内火艇を両方装備できるようになります。
有効な小口径主砲
D型砲に適正があります。火力ボーナス、電探とのシナジーボーナスは艦によって細々と異なります。
装備 |
---|
12.7cm連装砲D型改二 |
12.7cm連装砲D型改三 |
夕雲型の改二艦
夕雲型の改二艦は陽炎型と同様、増設バルジ(中型艦)などのバルジを装備して装甲を積み増すことができます。
夕雲改二は司令部施設系の装備を装備可能です。補強増設を使っていれば、精鋭水雷戦隊 司令部を載せて火力ボーナスを得ることができます。これは長波改二、高波改二も同様です。
巻雲改二、早霜改二は上陸用舟艇が装備可能で、輸送作戦で重宝します。
風雲改二、沖波改二は内火艇を装備できる他、対潜が高いという共通点があります。
長波改二は素の火力が高く、12.7cm連装砲D型改二の装備ボーナスは他の夕雲型改二と同じですが、精鋭水雷戦隊 司令部を載せた時の火力ボーナスが特に高く、+6もの補正を受けられます。補強増設に載せれば、支援艦隊の駆逐艦枠として有望です。
高波改二は先述の索敵値が高めである他、12.7cm連装砲D型改二装備時の火力ボーナスが他の夕雲型の艦より+1だけ高くなっています。
朝霜改二は火力が高く、内火艇を装備できます。素の対潜値は風雲・沖波にすこし劣りますが、三式水中探信儀改装備時の対潜ボーナスは高めです。
清霜改二は火力が高く、12.7cm連装砲D型改二の火力ボーナスも高波と同様+1されています。清霜改二丁にコンバート改装するとステータスが全体にすこし落ちますが、上陸用舟艇・内火艇を両方装備できる艦となります。
藤波改二は夕雲型改二では現状唯一、改造時に戦闘詳報を必要とせず、代わりに新型兵装資材を2個使います。高波改二のように索敵が高めである他、内火艇を装備可能ということで性能としては風雲改二や沖波改二に近くなっています。
上陸用舟艇と内火艇の搭載について
前述の通り清霜改二丁は両方が装備できる点で貴重です。ステータスも高めで補強増設に電探を装備できるなど、陽炎型の早潮改二とならんで対地戦での活躍が期待できます。
艦名 | 上陸用舟艇 | 内火艇 |
---|---|---|
巻雲改二 | ○ | × |
玉波改 | ○ | × |
早霜改二 | ○ | × |
風雲改二 | × | ○ |
藤波改二 | × | ○ |
沖波改二 | × | ○ |
朝霜改二 | × | ○ |
清霜改二丁 | ○ | ○ |
秋月型
概要
陽炎型・夕雲型は艦隊決戦を期した性能でしたが、戦局は航空戦全盛の時代へと急速に移り変わりつつありました。こうした状況に対応するため、対空戦闘に特化した駆逐艦として建造されたのが秋月型です。
竣工時期
昭和17~20年(1942~1945年)
意匠
白ベースのセーラー服にコルセット、手袋、そして鉢巻きが特徴的な意匠です。
性能
秋月型は大型電探を装備可能となっています。もし補強増設を使っていれば、補強増設スロットに13号系列の対空電探を載せることもできます。またバルジや司令部施設も装備可能です。
秋月型の中では涼月改、冬月改、初月改のみ電探装備マスト(13号改+22号電探改四)を補強増設のスロットに装備することが可能です。
吹雪型とくらべると、耐久・装甲をはじめとして全体にパワーアップしています。ただし、雷装だけは非常に低い値に抑えられています。なお高スペックな分、燃費は若干悪くなっています。
初月改二のステータスは秋月型の改を正統進化させたような性能で、特に火力・雷装が押し上げられて「夜戦火力が低い」という秋月型の弱点を克服している点は特筆に値します。
有効な小口径主砲
基本的には10cm連装高角砲+高射装置を改修して使っていくことになるでしょう。
装備 |
---|
10cm連装高角砲 |
10cm連装高角砲+高射装置 |
10cm連装高角砲改+高射装置改 |
秋月型の改二艦
2024/11/17現在、初月改二のみが実装されています。
なにしろ「4スロットである」点が大きく、ステータス面でも隙が無くなっているなど、非常な高性能艦と言えます。高角砲2本に加え補強増設に対空電探を装備して対空カットインの条件を満たした上で、残りの2スロットを様々に使い分けていくことができます。
参考:艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki/初月改二
島風型
概要
非常に高速度で航行できる艦を目指して計画された艦型です。実際には計画の変更により「島風」一隻のみが建造されました。
仮想敵となる戦艦も高速化が進む中、日本海軍の伝統である夜戦・魚雷戦で優位に立つためには高速度をもって理想的な射点を確保する必要がありました。このため強力な機関(ボイラー・タービン)を備えるなど高速化の工夫がなされ、公試では40ノットの速度を出すことに成功しています(陽炎型・夕雲型などは35ノット)。
魚雷兵装も重視されて、5連装魚雷発射管を3基備え、同時に15射線の魚雷を発射できる性能を持っていました(夕雲型は4連装を2基、魚雷は16本装備。次弾装填して2回に分けて発射)。また駆逐艦としては初めて電探を備えた艦でもあります。
竣工時期
昭和18年(1943年)
意匠
艦これを代表するデザインのひとつと言えるでしょう。連装砲ちゃんも可愛い。
性能
島風は天津風と同様、補強増設に機関(強化型艦本式缶or新型高温高圧缶)を装備でき、改修値★7以上の新型高温高圧缶を装備するとそれだけで速力が高速+になります。
島風は雪風とおなじく、改の時点(Lv20)で吹雪改を大きく超える性能を持っています。強力な改二艦には及びませんが、主要ステータスは雪風の改とおなじ、そこからさらに雷装と耐久が向上しています。改二艦を含めた駆逐艦全体で見ても耐久・装甲・回避が高水準で、継戦能力(出撃から長く戦い続ける能力)には期待できます。
有効な小口径主砲
D型砲が適合します。
装備 |
---|
12.7cm連装砲D型改二 |
12.7cm連装砲D型改三 |
島風型の改二艦
今のところ改二は実装されていません。
松型
概要
大戦後期となり、多くの駆逐艦が失われる中、性能を犠牲に量産をはかった艦型です。秋月型や島風型といった高性能・複雑な艦艇は量産に向かなかったという事情もあります。
また艦隊決戦というよりは離島への輸送作戦や揚陸作戦に従事することを想定し、魚雷兵装よりも対空・対潜兵装が重視されました。
竣工時期
昭和19~20年(1944~1945年)
意匠
カーキ色のセーラー服風の上着が特徴です。
性能
史実を反映してか、火力・雷装といった主要ステータスは低めに抑えられています。その代わり燃費は良く、神風型・睦月型と同レベルです。
また竹は雷装が非常に高い他、四連装酸素魚雷系統に大きなボーナスがつくという特徴があります。
有効な小口径主砲
12.7cmの高角砲2種が適合します。ボーナス値は高めなのですが、松型の素の火力を考えるとそれでも不足気味です。
装備 |
---|
12.7cm単装高角砲改二 |
12.7cm連装高角砲改二 |
松型の改二艦
今のところ改二は実装されていません。
海外艦
概要
艦型ではありませんが、海外の駆逐艦も増えてきました。ドイツ、イタリア、ソ連など国籍は様々です。
竣工時期
まちまちです。
意匠
担当イラストレーターにより様々ですが、同型艦であれば統一される傾向にあります。
性能
国によってまちまちです。
夜戦・魚雷戦を得意とする日本艦との差別化のためか、全体に雷装は低めになっています。
アメリカ艦
アメリカ艦は全体に対潜が高めです。
ステータス的にはFletcher級がバランス良く優秀です。昨今は秋月型の対空CIの優秀さに押され気味ですが、無条件で対潜先制が可能ということもあり、対空CIをしつつ対潜もこなせるオールマイティーさは特筆に値します。改の時点でイベントでも十分役割をこなせるでしょう。
ドイツ、イタリア、イギリス艦
ドイツ艦は改二相当の改装が可能な割には主要ステータスが控えめで、どちらかというと耐久・装甲に寄った性能です。
イタリア艦、イギリス艦は対潜が高めになっています。
イギリス艦(J級)は海外艦としては雷装が高めで、中でもJervisは幸運艦でもあるため夜戦でフィニッシャーをこなせるポテンシャルを持っています。夏イベ恒例となっている欧州イベントではJ級に特効が乗ることも多く、邂逅できた際には育てておくと出番があるかもしれません。
ソ連、フランス艦
いずれも4スロ艦でありステータス以上の強さを発揮します。
4スロット駆逐艦について
Ташкент、Mogadorは大型の駆逐艦で、スロットを4つ備えるなど全体に高性能となっています。
吹雪型でも十分に大型駆逐艦と言えるのですが、ТашкентやMogadorはほとんど軽巡洋艦なみのサイズです。
フランスのMogadorはワシントン条約の巡洋艦建造への制限をかいくぐる意図もあって計画されたようで、日本の吹雪型とおなじ発想と言えるでしょう。ソ連は軍縮条約には不参加です。
国 | 艦名 | 全長 | 基準排水量 | 公試排水量 |
---|---|---|---|---|
日本 | 吹雪 | 118.5m | 1680t | 2097t |
ソ連 | Ташкент | 139.8m | 2893t | 3422t |
フランス | Mogador | 137.5m | 2930t | 3050t |
※基準排水量は燃料等積載物の重量を抜いた値で、現実にこの重量になることはないが、条約などではこの数値が用いられる
速力も高く、Ташкентに関しては改修値の★7以上の新型高温高圧缶をひとつ装備すれば高速+になります。
なお大型・高性能な分、他の駆逐艦より弾薬消費はかなり高めに設定されています。
無条件での対潜先制
アメリカ艦、イギリス艦は改造状態により、無条件での対潜先制攻撃が可能となっています。
艦型 | 艦名 | 条件 | レベル |
---|---|---|---|
Fletcher級 | Fletcher Johnston |
未改造 | Lv1以上 |
Heywood L.E. | 改以降 | Lv55以上 | |
John C.Butler級 | Samuel B.Robert | 改以降 | Lv50以上 |
J級 | Jervis Janus Javelin |
改以降 | Lv45~55以上 |
ソナーを装備しなくても対潜先制ができるため、より装備対潜値が高い高性能の爆雷・爆雷投射器を1スロだけ装備する……といった運用が可能です。
例えばこの画像のように対空CIが発動する主砲構成+爆雷という組み合わせで装備すれば、対空・対潜両方の役割を兼ねることができます。
有効な小口径主砲
ほとんどの場合、持参装備である自国産の小口径主砲が適合します。
艦型 | 小口径主砲 |
---|---|
Z1型 | 12.7cm単装砲 |
Maestrale級 | 120mm/50 連装砲 mod.1936 120mm/50 連装砲改 A.mod.1937 |
John C.Butler級 | 5inch単装砲 Mk.30 改 5inch単装砲 Mk.30改+GFCS Mk.37 |
Fletcher級 | |
J級 | ボーナスなし |
Ташкент級 | 130mm B-13連装砲 |
Mogador級 | 13.8cm連装砲 13.8cm連装砲改 |
海外艦の改二艦
Z1・Z3はzewiと称して改二相当の改造が可能です。ただし割に初期の実装ということもあってか、性能はやや控えめです。
Fletcherはmod.2、さらにMk.IIへと改二相当の改造ができます。Fletcher級固有の対空CIも使い勝手が良く、高性能な対空・対潜駆逐艦となります。改造時の開発資材の消費は一部大型艦並みで、改以降、合計で380個もの開発資材を消費することになります。
Samuel B.Roberts Mk.IIは弱点であった耐久・装甲の低さがすこし改善する他、なんと駆逐艦では唯一回転翼機が装備できるようになります。これは敵艦隊に制空能力が無い場合には制空権を確保できることを意味しており、編成の都合で艦載機を載せられない状況では大きな戦力となる可能性があります。
各艦型に適合する魚雷
主砲と同様、上位の魚雷にはボーナスが付く場合があります。
どの魚雷が適合するかは艦型によって決まっており、適合する魚雷を使えば汎用としてよく使われる五連装酸素魚雷よりも夜戦火力(火力+雷装)が高くなり強力です。
艦型 | 魚雷 | 火力 | 雷装 | 命中 |
---|---|---|---|---|
参考・汎用 | 61cm五連装(酸素)魚雷 | 0 | 12 | 1 |
陽炎型改二 | 61cm四連装(酸素)魚雷後期型★10 | 0+1 | 11+3 | 2 |
白露型改二 朝潮型改二 夕雲型改二 |
0+1 | 11+2 | 2 | |
吹雪型改二 綾波型改二 暁型改二 初春型改二 |
61cm三連装(酸素)魚雷後期型★10 | 0+1 | 9+3 | 2 |
竹 | 61cm四連装(酸素)魚雷後期型★10 | 0 | 11+11 | 2 |
Ташкент Верный |
533mm 三連装魚雷(53-39型) | 1+1 | 6+5 | 1 |
Fletcher級 John C.Butler級 |
533mm五連装魚雷(後期型) | 1+2 | 11+4 | 0 |
J級 | 1+1 | 11+2 | 0 |
※主砲や水上電探と組み合わせて装備することでさらにボーナスを得られる場合あり
※天霧改二/改二丁に61cm三連装(酸素)魚雷後期型を載せた場合など、搭載本数によってさらにボーナスのある艦もあり
上位装備という位置づけなので入手機会が限られていますが、手に入ったら改修して活用してみましょう。
「特型」などの呼称について
駆逐艦のグループとして「特型」といった呼称が使われることがあります。これらは基本的には計画時の呼称と思って良いでしょう。
艦型 | 備考 | ||
---|---|---|---|
特型 | Ⅰ | 吹雪型 | 浦波のみ特改Ⅰ型とも |
Ⅱ | 綾波型 | ||
Ⅲ | 暁型 | ||
甲型 | 陽炎型・夕雲型 | ||
乙型 | 秋月型 | ||
丙型 | 島風型 | ||
丁型 | 松型 |
駆逐艦の性能と軍縮条約
ここまでたびたび触れてきましたが、日本駆逐艦では軍縮条約の影響を受けて性能に差が生まれている場合があります。
軍縮の歴史は各国の思惑が絡み合い、なかなか複雑ですが、今回はざっくりと日本駆逐艦に関係する事項だけをまとめてみたいと思います。
軍縮条約と駆逐艦
1922年 ワシントン条約
日本の八八計画など、各国とも軍拡からの軍事費拡大に苦しみ、軍縮の流れから1922年、ワシントン条約が締結されました。
(『軍艦無駄話 第二 ―世界海戦帖―』黒井緑より)
特型(吹雪型)駆逐艦の建造
ワシントン条約の結果、日本は戦艦など主力艦の建造を大きく制限されました。これを受けて、日本海軍は条約の制限を受けない主力艦以外の艦種に注力していくことになります。
条約後、すでに計画のあった神風型・睦月型も個艦性能を高めるため計画見直しが入りましたが、さらなる高性能を求めて計画されたのが特型(吹雪型)駆逐艦でした。
航海性能や安定性に優れながら充実した武装を備え、それまでの駆逐艦とは一線を画す艦船と言えます。
1930年 ロンドン軍縮会議
ロンドン軍縮会議で調印された条約には、駆逐艦にのみ「合計排水量の16パーセント分のみ1500トン以上の艦を建造可能」という特殊な条件がつけられていました。
これは吹雪型(基準排水量1680t)のような大型駆逐艦を制限する意図をもって制定されたもので、以後、日本海軍の建造計画は変更を余儀なくされました。
直接のあおりを受けたのが初春型駆逐艦で、条件を避けようとすると最大1500t未満の排水量で建造しなければなりません。初春型は1400tを目指して建造されたものの、小さな船体に吹雪型並みの兵装を備えるという設計にはやはり無理があり、竣工後に復原性能・船体強度改善のための改修を経て、結果として基準排水量は1700tにも達してしまいました。
条約脱退
1933年3月の国際連盟脱退以降、日本は国際社会と距離を置くようになり、1934年にワシントン条約脱退(脱退後2年間は有効)、1936年にはロンドン軍縮会議も脱退します。
1937年から順次竣工した朝潮型以降は条約の縛りなく建造されたことになり、以後、艦隊決戦型駆逐艦の完成形とも言える甲型駆逐艦(陽炎型・夕雲型)が量産されていくことになります。
大戦後半
松型の項で触れたように、大戦後期には量産性に優れる小型の駆逐艦が建造されました。
改二艦は例外
艦これの改二艦は基本的にif改装ということで、史実の枠にとらわれない高性能となっています。条約の制限も考慮外と思って良いでしょう。
参考・イラスト
駆逐艦啓蒙絶対主義事典
(http://www.jam.bx.sakura.ne.jp/dd/dd_top.html)
『写真 日本の軍艦』11~12巻(光人社)
各艦型のイラストは、ぽいぽいプリンさん(@poipoi_purin)に描いていただきました。ありがとうございます!