新規実装の改二艦改造時やコンバート、装備獲得系の工廠任務でも大量に要求されることが増え、改修工廠をヘビーに利用していると、すぐに足りなくなってしまいます。
課金によって入手するには少々割高で、ネジには課金する人でも、釘課金はためらわれるという提督が多いのではないでしょうか。
そういった場合、イベント期間中に警戒陣を使って6-3を回り、釘を集中的に獲得する方法があります。
6-3:グアノ環礁沖海域を警戒陣で回る
6-3には航空偵察によってボーナスアイテムが獲得できるというギミックがあり、獲得アイテムのひとつに釘が設定されています。
ボス戦がなかなか手強く、ルート固定可能な軽量編成では被害もそれなりに出るため、「バケツを釘に変換する」イメージの海域となっています。
警戒陣の利点は単縦陣にくらべて圧倒的にバケツ消費がすくないことで、平時は物足りないバケツ:釘のレートが大幅に改善します。
戦果も稼げる海域となっており、1周当たり約2.2の戦果を得ることができます。時間効率も悪くないと思います。
また長く回っていると、ボーナスアイテムの恩恵で弾薬は消費とトントン程度、ボーキはかなりプラスとなります。
マップとルート
陣形
C:警戒陣単横陣
E:警戒陣
J:警戒陣
※Cマスで単横陣を選んでも良いですが、警戒陣の方が突破率は高いと思います。
警戒陣編成でも、初戦は単横陣の方が良さそうです。
参考:
前回記事の編成がかなりいい加減だったので、6-3の編成をもう少し詰めてみます。 主にCマスの対潜装備・陣形と、水爆の選択肢について考えます。 これまでの6-3記事 前回の単縦陣編成は、編成も載せているのですが、かなりいい加[…]
航空偵察の仕様
GマスおよびHマスでは「航空偵察」がおこなわれ、表示されたボーナスは、ボス戦でB勝利以上の判定を取るとゲットすることができます。
ボーナスには弾薬、ボーキサイト、開発資材があり、獲得量/個数もふくめてランダムで決定されます。
この際、航空偵察スコアが低いと航空偵察が大成功にならない点は押さえておきましょう。
航空偵察スコアは水偵ないし水爆の索敵値と航空索敵時点での残機数に依存するため、道中で水爆があまりに多く撃墜されたりすると足りなくなる恐れがあります。
※詳しくは艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki/中部海域参照
編成
編成1
わりに自然な編成だと思います。
軽巡枠
わかりやすく強い矢矧改二乙を使います。
矢矧は昼戦火力と先制雷撃を活かすために警戒艦(4~6番艦)に配置、さらにここでは高い装甲に期待して、警戒陣において被弾しやすい4番艦に置いています。
※警戒陣の詳しい仕様については後述します。
※矢矧を主力艦(1~3番艦)に置く運用も考えられます。
タシュケントとフレッチャーが射程:中になる都合で、イタリア中口径主砲を装備して射程を長に伸ばしています。
増設には火力をさらに盛るため水雷司令部を載せていますが、バルジでも良いと思います。
他の軽巡枠候補としては夕張改二特がいます。
駆逐艦:1~2番艦
1~2番艦はこの編成ではもっとも役割のすくない艦ですが、対潜先制はほぼ必須です。
道中撤退の多くは初戦の潜水艦マスなので、警戒陣において対潜火力の下がらない主力艦でケアしていきます。
夜戦にもつれ込んだ場合、警戒陣による火力低下のため打点が出せないので、最大威力を狙える魚雷カットイン構成としています。
この点では幸運艦が望ましく、また熟練見張員を増設に載せています。
駆逐艦:5~6番艦
高い火力のあることが第一条件となります。
夜戦で連撃を撃つため主砲を2本積むので、無条件ないし1スロソナーで対潜先制できる艦が望ましいです。
ここでは、上記にくわえて装甲の高い艦を採用しています。
5~6番艦に駆逐艦を置くことで、警戒陣の回避上昇の恩恵を最大限受けることができます。
水母枠
コマンダンテストに搭載した瑞雲の上位機体は、敵対空射撃回避性能により小スロを守るために配置しています。
上位機体は索敵も高い他、撃墜を避けることで航空偵察スコアの減少を防止する効果も大切です。
日進とコマンダンテストの比較
6-3には4スロの日進ないしコマンダンテストが適しているとされますが、どちらが良いかは微妙なところです。
攻撃面を見ると、日進は甲標的を載せての先制雷撃が可能で手数に期待できます。
コマンダンテストは開幕航空戦での攻撃が主体で、中破でも出撃可能です(航空戦の攻撃力は低下しないため)。
どちらでも実用上は問題ないと思いますが、細かいことを言うとコマンダンテストの方がやや優位と言えます。
まず耐久面でコマンダンテストの方が装甲がやや高い点。
さらにケッコン後の最大耐久値を比べた場合、日進の方が高くなるのですが、ボス戦で勝敗判定にもつれ込んだ際が問題で、最大耐久値が高いと、大破して耐久1まで削られた時に、敵側の戦果ゲージが多く加算されてしまうためです。
※その場合、B勝利の条件を満たすために敵艦隊の耐久値をより多くの割合、削らなくてはならなくなります。
※勝敗判定の詳しい仕様については後述します。
※編成2で使っている日進は未ケッコンなので、最大耐久がケッコン済みのコマンダンテストと同一です。
その他
大破撤退することはたまにありますが、撤退してもcondが下がる以外にはあまりデメリットのない海域なので、「戦果時速を落としたくない」などの都合がなければ、ダメコンは不要かと思います。
編成2
今回は編成プリセットを使ってローテーションを組むため、2編成用意しました。
装備やメンバーなどやや妥協しているところもあります。
日進の小スロに積んでいる瑞雲12型はまれに全滅することがある他、2戦目で派手に落とされると航空索敵スコアが下がり、航空偵察で大成功にならない場合があります。
これを防ぐためには、瑞雲(六三四空/熟練)や瑞雲12型(六三四空)といった敵対空射撃回避のある機体を量産するのが有効です。
今回の場合だと、編成1のコマンダンテストから上位機体を1機借りてきて小スロに載せても良いかと思います。
ローテーションを組みたいけれど軽巡洋艦が複数用意できないという場合には、旗艦に固定してキラキラ状態を保ち、随伴艦のみ入れ替えるようにすると良いと思います。
警戒陣の仕様を把握する
警戒陣においては、1~3番艦が「主力艦」、4~6番艦が「警戒艦」となり、狙われやすさや回避率補正などが細々と変わってきます。
今回のマップ・編成で問題となる警戒陣の特徴を表にまとめると下記のようになります。
隊列 | 種別 | 狙われやすさ | 回避率上昇 | 砲撃命中 | 昼戦/夜戦 攻撃力 |
対潜攻撃力 |
---|---|---|---|---|---|---|
1番艦 | 主力艦 | 8.33% | 低 | 低下 | 低下 | 通常通り |
2番艦 | 8.33% | |||||
3番艦 | 8.33% | |||||
4番艦 | 警戒艦 | 25% | 上昇 | 通常通り | 低下 | |
5番艦 | 25% | 高 | ||||
6番艦 | 25% |
※実際は「かばう」が発動するため、狙われやすさは確率通りになりません(旗艦が狙われる確率はもっと下がります)。
※回避率上昇は、艦種が駆逐艦の場合、より高い補正を受けることができます。
また駆逐艦の場合、1~2番艦:低、3~4番艦:中、5~6番艦:高、というように、3段階で回避率の補正が変化します。
※詳しくは艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki/陣形参照
よく言われることですが、警戒陣のアキレス腱は4番艦です。
狙われやすさは上がるのに、回避率上昇効果は低めに抑えられているためです。
ここに装甲の高い矢矧を置くことは、ひとつの考え方だと思います。
駆逐艦を置く場合も、「装甲の高いフレッチャーにバルジを2枚積む」などする手が有効のようです。
ただし中大破する回数はどうしても多くなるため、修理による燃料・鋼材消費がかさみやすくなる点には注意しましょう。
(矢矧やフレッチャーは消費が多めに設定されているので、低被害となる普通の駆逐艦を割り当てて省エネする手もあるようです)
主力艦の攻撃力低下はかなりのものです。
昼戦はもちろん、たまに行う夜戦でも、魚雷カットインが出たとしても威力が低く、硬めの敵艦を落とせない場合があります。
連撃装備にしたりするのはあまりオススメできません。
今回のように全マス警戒陣を使う場合、1~2番艦の仕事はあまりないので、たとえば旗艦に育成艦を置くこともできないことはないです(対潜先制はできた方が良いですが)。
警戒艦は対潜火力が下がってしまうため、Eマスの潜水艦対策で問題になります。
先述の通り、主力艦はなるべく対潜先制ができるようにしておきたいところです。
射程を調節して「対潜攻撃力の低い警戒艦が先に行動し、雑魚を散らしてから主力艦が行動する」といった流れを意識するのも有効だと思います。
同様に矢矧を主力艦に置く場合には、1スロソナーを載せて対潜先制させるのが有効でしょう。
バケツ使用の基準とローテーション
バケツ使用
先述の通り、コマンダンテストは中破出撃可です。
小破でも、あと1発カスダメを喰らったら中破してしまう、という場合にはバケツを使って良いと思います。
cond管理について
自分のやり方ですが、まずcond49の状態から3回ほど出撃します。
3回目には昼戦突入時のcond-3を受けてもオレンジ疲労(cond29以下)にならないように気をつけ、出撃をすこし待ったりします。
またバケツをかけた艦はcondが下がっていても40まで回復しますので、その結果、全艦cond33以上になった場合には再度出撃します。
いずれかの艦にオレンジ疲労がついたら編成をローテーションします。
2編成で6回の出撃が終わった時、1編成目のcondはまだ回復していないと思います。ここはすこし休憩するか、別海域に出撃して時間を使うなどします。
もし途中撤退してしまった場合には、疲労の溜まりが早くなるので、回復までに時間が必要となります。
編成プリセットを3つ作ることができれば、途中撤退があったとしても、ほぼ休みなしにローテーションすることができると思います。
ボス戦でB勝利以上を確保する
B勝利の条件判断は困難
航空偵察のボーナスを獲得するには、ボス戦でB勝利以上の成績をあげなければなりません。
「6隻中4隻撃沈でA勝利」や「敵旗艦を撃沈でB勝利以上確定」といった条件判断はまったく問題ないと思いますが、昼戦終了時に競った状況になった際、パッと見で「B勝利か、C/D敗北か」を判断するのは非常に困難です。
たとえば上記はボス戦の昼戦終了時の状況ですが、これはB勝利でしょうか? C敗北でしょうか?
じつは「この画像だけでは判断できない」が正解です。
上記のような状況での勝敗を判断するには、「戦闘開始時の自艦隊の現耐久値の合計」という情報が必要なのです。
ちなみに戦闘開始時の状況はこちらの画像のようになっていました。
この状況から、計算によって勝敗を見極めてみます。
自艦隊 | 敵艦隊 | ||||
---|---|---|---|---|---|
昼戦終了時 耐久値合計 |
戦闘開始時 耐久値合計 |
削られた割合 | 昼戦終了時 耐久値合計 |
戦闘開始時 耐久値合計 |
削った割合 |
209 | 252 | (252-209)/252*100 =約17% |
271 | 486 | (486-271)/486*100 =約44% |
戦闘開始時の現耐久値に対する、削った/削られた耐久値の割合を比べます。
この時、「削った耐久値の割合が、削られた耐久値の割合の2.5倍を超える」というのがB勝利の条件です。それ以下だとC/D敗北になります。
削った割合は約44%ですが、削られた割合は約17%あります。
44/17=2.588235294117647で、約2.59倍となります。
ところが、この数値は小数点第三位を切り捨てするため、最終的な倍率は「ピッタリ2.5倍」となってしまいます。
これは「2.5倍を超える」という条件を満たしていない……つまり上記状況のまま昼戦で戦闘を終えた場合はC敗北でした。
※計算について、詳しくは艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki/勝利条件参照
このような計算をいちいちすることは現実的ではありませんし、昼戦開始時の現耐久値の合計を控えておくことからして困難です。
したがって、判断できないと思った際には素直に夜戦を行うのが無難でしょう。
「たぶん大丈夫」といった勘で追撃を止めていると、C敗北の罠が待ち構えています。
B勝利条件について、下記のような点は仕様としていちおう把握しておくと良いかもしれません。
・昼戦終了時の状況だけでは判断できない
・戦闘開始時から昼戦終了までに削った耐久値の割合を比較することで決まる(撃沈数・大破数などは関係ない)
・B勝利を得るためには、比較時に敵艦隊の2.5倍を超える割合が必要
夜戦
夜戦を行った場合ですが、1~2番艦のカットイン攻撃にはそこまで期待できないので、主力は警戒艦3隻の連撃となります。
ほとんどの場合、S~A勝利が獲得できると思いますが、ごくまれに夜戦を行ってもC敗北になることがあります。
「警戒艦2~3隻が大破してしまった」というのが負けパターンで、C敗北はほぼこのケースだと思います。
(これはT字不利を引いた場合に限らず、同航戦などでも「攻撃を外しまくる」などの結果、起こりえます)
もし「昼戦の段階で警戒艦が2~3隻大破している」……などといった状況が起こったら、諦める選択肢もあるかもしれませんが、ワンチャンで敵旗艦を落とせる可能性もありますので、基本的には夜戦を行うのが良いと思います。
ただし、「航空偵察で釘が出ていなかったので、B勝利以上を諦める」という考え方はありだと思います。
100周の結果
先の2編成を交互に使って、100周してみたリザルトです。
100周リザルト | |
---|---|
出撃 | 100 |
撤退 | 8 |
夜戦 | 13 |
獲得した釘 | 163 |
消費したバケツ | 130 |
ちょっと試行回数がすくないですが、消費したバケツの1.25倍程度の釘がゲットできるようです。
ボス交戦形態 | |
---|---|
同航戦 | 39 |
反航戦 | 24 |
T字有利 | 18 |
T字不利 | 11 |
交戦形態は、多少上振れしていた感じです。
勝利判定 | |
---|---|
完全S | 2 |
昼戦S | 9 |
夜戦S | 6 |
昼戦A | 32 |
夜戦A | 6 |
B | 36 ※夜戦Bなし |
C | 1 |
D | 0 |
1度だけ夜戦を行ったにもかかわらずC敗北がありました。
ボス戦での敗北率については、夕張改二特を使った編成でもかなり低く抑えられるため、あまり変わらないかもしれません。
出撃に対するB勝利以上の確率は91%となります。
撤退ですが、Cマス(潜水マス)が6回と明らかに多くなっています。
大破撤退自体はそこまで痛くないとはいえ、効率アップのためには対潜艦の重要度が高いと言えるかもしれません。
データには表れていませんが、バケツを使用した個数は、矢矧、次いでコマンダンテスト/日進が多かったです。
警戒陣で高めの回避補正を受けられる駆逐艦は、かなり被弾しにくい印象でした。
まとめ
6-3警戒陣はイベント中の動きとして悪くない選択肢と言えます。
航空偵察、警戒陣、B勝利判定、などの細々とした仕様を把握する必要はありますが、イベント開始~情報待ちの間や、イベントクリア後などに回してみるのも良いのではないでしょうか。
普段からバケツ遠征(海峡警備行動、ブルネイ泊地沖哨戒)を回しておくことで、副産物として釘も多く手に入りますし、これによって貯まったバケツをイベント中に6-3警戒陣で使って釘に変換しておけば、平時に釘不足に泣かされるといったことも減りそうですね。
参考になる記事
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